天使が重すぎる 2 (ページ30)

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EP.78 ページ30

あみside

らいむ「まぁさ、色々あるだろうけどあんまり考えすぎても良くないんじゃない？」

『そうだよねぇ』

自分でもそれは分かってる。そういう心配はことが進んでからにしろよ、って何回自分で突っ込んだかわかんないもん

らいむ「さっきも言ったけど、恋愛観ってほんとに人ぞれぞれじゃん。聞いた話とか、誰かの身に起こった話がそっくりそのまま自分に起きるわけじゃないよ。それに、そうなっちゃうかもしれないって予備知識があったらそうならないように考えることだってできるわけだし」

『…らいむって、私の心情筒抜けなのかなってぐらいほしい言葉をくれるよね』

今だって、さっくんとの会話のこととか自分がなんでモヤモヤして不安なのかとかは全く言ってないのに

なんでそんな的確なことが言えるんだろうって不思議になることがよくある気がする

らいむ「何年一緒にいると思ってるのって話だよ。明確な悩みまではわかんないけど、何について悩んでるのかぐらいはわかるよ」

『すごいねぇ』

らいむ「そういうあみだって、私がめめを好きってことに私より前に気づいてたんでしょ？」

『だってそれは、マジでわかりやすかったから』

らいむ「それと一緒、わかりやすかったから分かった、それだけ。伝えたいなって思った言葉はちゃんと口にしないとだめなんだって？だから私も、思ったことはきちんと言葉にして口に出そうと思って」

『ラウールくんとおんなじこと言ってる』

らいむ「ふふっ笑これ、蓮が言ってたことなんだよね。“言葉は心の中で思ってるだけじゃ相手に伝わらない。だかららいむのことを好きだなって思った時には好きっていうし、感謝の言葉も忘れない。お互い伝え合わないとわからないことだらけだよ“って」

『じゃあラウールくんもきっとめめに影響されてそんなこと言ってたんだね笑めめにすごい懐いてるみたいだし』

らいむ「ううん。これ、元々ラウールくんが言ったことらしいよ。かっこいいこと言うねって伝えたら、これはラウの受け売りであいつの考え方大好きでこれ聞いてから俺も変わったんだ、って教えてくれた。」

『そっか、』

らいむ「蓮も康二もあみも、もちろん私も。今の関係があるのは “伝える“ ことができたからだろうし、これからも大事にしていかなくちゃね」

『…そうだね、ありがと』