天使が重すぎる (ページ11)

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EP.10 ページ11

あみside

ラウ「でもあれだなー、なんか去年の夏物の服ほぼサイズ合わなくなってたから急いで買い替えなきゃだし、」

『すごい成長したんだね』

ラウ「うん！めっちゃ身長伸びた！」

『入学した時よりも確実に大きくなってるしね』

そう、ラウールくんは今絶賛大成長中。

元々身長高めなのに止まることを知らないかのようにぐんぐん伸びて182センチぐらいあるらしい

ちょっと大きくなりすぎでは？って思うけど本人は、まだまだ伸びるよ、なんてあの可愛い微笑みで言ってた

ちなみに今もいつの間にか私の目の前に来てニコニコしてる

さっきまでこの席にらいむ座ってなかったっけ？

なんて思ったら、めめがしっかり手招きしてるところを目撃してしまった

目黒「あみ、部活入ってないよな」

『うん』

目黒「だよな」

『何その意味深な感じ』

目黒「放課後空いてるってことかなーと思って」

『空いてるけど、あ、』

もしやこの感じ

目黒「じゃあさ、あみ一緒に行ってやってよ」

ですよねー、絶対そう来ると思ったよ私は！

何か断る理由、、、ないけど！！！

だって放課後空いてるってすでに口走っちゃったわけだし

てかそもそも、別に嫌なわけではないんだけども

ラウ「いいの？」

なかなか返事をしない私を見て、ちょっと不安そうな顔で覗き込んでくるラウールくん

その顔はずるいよ、だってもう

『ボンにしか見えん…』(※ボン…あみの家で飼ってる犬。ゴールデンレトリバー)

ラウ「それ、喜んで良いのかわかんない」

『ごめんよ』

ラウ「で、来てくれる？」

『いいよ、行こっか』

ラウ「本当！？』

『そんなに驚く？』

ラウ「だって来てくれないと思ってたから！え、めっちゃ嬉しい！！！」

そんなに喜んでくれたら、私だって嬉しくなる

『服買いに行くときに一緒にいるのが、私で良ければの話だけどね。』

ラウ「いい。てかあみちゃんがいい。」

目黒「それ言っちゃうと、俺がちょっとかわいそうなんだよな」

ラウ「良いじゃん！午後の授業も頑張れる！」

『そ、それはよかった、です。』

向井「めっちゃ照れるやん！」

午後の授業中、私もちょっとソワソワしちゃってたことは誰にも言わないでおこう