天使が重すぎる (ページ12)

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EP.11 ページ12

あみside

放課後、靴箱に降りたら3年生の靴箱の近くに女子の人溜り

もしや、って思ってそーっと近づくと案の定頭２つ分ぐらい飛び抜けたラウールくんと目があった

ラウ「あみちゃん！」

笑顔で手を振ってくれるけど私とラウールくんの間には女子達

ラウ「す、すみません…」

なんて、上級生もいっぱいいるであろう人だかりを分けてこっちにこようとするからちょっと気の毒になって私から近づいた

『ラウールくん大注目だね』

ラウ「待ってる場所失敗したよ、そりゃあ3年生の靴箱にこんな背高い1年生が立ってたらみんなびっくりしちゃうよね」

『そーゆーことではないと思うんだけど…』

この子、もしかして無自覚タイプなの？

めめと康二も無自覚に近いのに、ラウールくんまでそうとなるとこの学校のイケメンたちは恐ろしい

、、、それにしてもここで話すのはちょっとみんなの視線が痛い

『行こっか』

ラウ「うん！」

近くにいた友達にバイバイって軽く挨拶したら「楽しんで！」なんて嬉しそうな顔で手を振られる

絶対明日教室で事情聴取されるやつだ…

ラウ「ごめんね、あみちゃんまで変に注目浴びちゃうことになって。」

『それは教室にラウールくんが来た時からだよ』

ラウ「そっかぁ、じゃあいいや！」

『良いんだ！？』

ラウ「だってそれが本当に嫌だったら今日もついてきてくれてないでしょ？」

『確かに、言われてみればそうだね』

「でしょー？」って言いながら私のことを覗き込んでくる

思ったより近づいた距離にびっくりしたけどそんな素振りを見せるのはちょっと悔しくて

『今日はどこで服買うの？』

なんて余裕を繕って聞いてみた

きっと今のは距離感に驚いただけだから…