もしも。 ars（os） (ページ10)

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　A side

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雅「ねぇ、にの。もし、凄く仲がいい友達に好きな人が出来ました。応援する？」
和「まぁ、友達ならあたりまえでしょ。」
雅「．．．たとえ、その友達の事が好きだったとしても？」

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深夜を回った頃、あの後そのまま家に帰るのが何となく億劫になって、にのの店に来た。
地下にひっそりと佇む大人な雰囲気なバー。

にのは俺の幼なじみ。
知らない事は、お互い無いんじゃ無いかと思う位お互いの事を知っている。
だから、俺は辛い時はすぐにのに頼ってしまう。
「相葉さんなら、まーくんなら大丈夫。」の、一言が聞きたくて。
何度ニノには助けてもらってるだろう．．．。

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和「好きなら好きって言う。」
雅「え？」
和「言えないで終わるよりはマシだろ。」
雅「そ、そりゃそうだけどさ．．．」
和「傷つくのが怖い？告白した後の関係が怖い？そりゃあ、怖いよ。不安な事は沢山あるよ。でもさ、自分自身の気持ち言えないで本心押し殺して生きるよりはよっぽど良いと思うよ。本音で言って何がわりぃんだよ。」

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本音。

消そうとしていた思いを伝えても良いの？
押し殺した感情をさらけ出しても良いの？

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和「こら、泣くなや。」
雅「．．．っ。にのはずるい。ずるいよ。」
和「大丈夫だって。相葉さんのお友達はそんな事で離れて行く人じゃ無いでしょ？」
雅「．．．頑張ってみる。伝えてみる。」
和「まーくんなら、大丈夫。俺が側にいるから。」