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___ (ねみ)ィなら存分に寛ぎなせェ 。
______ たとえ他愛なくともお嬢の望みは許される限り叶えてやりてェんだ 。






─── 2120年 4月
淡い桜色が咲き乱れ 、 そして儚く散っていく 。

不良校の聖地と呼ばれる『 銀杏高校 』の銘板を前に 、 黒塗りの高級車が現れた 。



「 お嬢 、 目ェ覚めたかァ ? 」

「 ごめんなさい 、 送って頂いたのに …… 」

「 いいんだ 、 お嬢の為なら(おら)ァ構わねェよ 」



紫煙を燻らせた男に連れ添われた少女はセーラー服の裾をひらりと揺らして銘板の前に降りた 。
そして去っていく男の車を見届けて校門をくぐる 。



「 随分と偉そうな登場だな ? 新入生がよ ! 」



突如ジャージ姿の男達に囲まれ 、 少女は不思議そうに首を傾げる 。 少女にはまったく心当たりがないのだ 。
少女にとってかの男の連れ添いが常であるゆえに 、



「 そう言われましても … あなた方に指摘される謂れはないと思うのですが …… ? 」

「 あ ? 舐めた口聞いてんじゃねぇよ ! 」



純粋且つ天然な発言で悪気なく男達の逆鱗に触れた 。 男達は額に青筋を立てるが 、 少女はまたきょとりと瞳を瞬かせ 、 筆頭格の男を見上げた 。



「 てかこのコめっちゃ可愛くね ? 」

「 うわマジだ ! しかも制服っつーことは特進 ? 」

「 ……… なぁちょっと俺達と遊ぼうぜ 」

「 っ 、 離してくださいませ … 」



まるで一輪の花のように可憐な少女の顔が歪む 。
男に柔くしなやかな細腕を掴み上げられたからだ 。

少女はこの世に存在するものとは思われぬ程の美しさを秘めていた 。 現実を超越した圧倒的な美だ 。
瞬く間に美貌に狂わされたケモノは少女に迫った 。



「 っ ! おやめください …… ! ! 」

「 口答えしてンじゃねぇよ ! 」

「 怪我する前に来いや ! 」



執拗に身体に触れる男達を前に少女は恐怖した 。
少女は知らないのだ 。 かの美貌に狂わされる男達も 、 屡々淘汰される男達のことも知る由がないのである 。



「 っ ! ! やっ 、 」

「 このッ ……… ! ! ! 」









「 女の子に乱暴するのは見過ごせないな 」



その言葉と共に白いフードの青年は現れた 。

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静波紅音 - これで終わりなんて寂しすぎます!!!続きが見たいです!! (9月25日 9時) (レス) @page27 id: 664202b07f (このIDを非表示/違反報告)
SugaR?(プロフ) - とっても面白いはなしで大好きです!頑張ってください楽しみにしてます!! (2022年10月2日 17時) (レス) @page11 id: 0fe5d9de4b (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年9月26日 21時) (レス) @page3 id: b848bb5ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十日夜香耶 | 作成日時:2022年9月25日 0時

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