二十二 ページ24
乱歩「ふうん、それでまんまと男は犯人っていう役を被せられたと。」
八重「あぁ。...質屋の火は他にもまわりついには大火を引き起こした。風の強く乾いた夜だった。」
敦「じゃあ、祟りってことですか...?」
でもなぜ、直接的な関係がない人を殺したのだろうか。
八重「まぁ、形的に似たようなものだが。祟りというよりも念と言った方がいい。
妾も小室社に踏み込めぬ故、困っている。
ただ確かなのは、祟りではないということだ。」
念...。
Aさんが言ってた、斜陽の例外に含まれる事例。
念って、どういことだろう。
呪いとかではないのかな。祟りとは別そうだし…。
太宰「ひとつ、よろしいでしょうか。」
八重「なんだ。」
太宰「貴女は何故、"それ"を知っているんですか?」
太宰は笑顔だが、その声は酷く冷たいものだった。
僕がその笑顔を向けられている相手だったら、ゾッとする。
けれど、やはり八重さんの顔色や表情は変わらない。
八重「ここで、ずっと見てきた。
祭りの様子。参拝客。
...殺された女達も。」
" ずっと見てきた。 "
それは一体、
八重「妾は其方等人間の" 死角 "に住まうもの。なかなかその死角に気づく者はおらぬ。
...少年、其方には礼をいう。
件について、妾は信仰だけではどうにもならなかった。
" 死角 "...妾の存在に気付くものがおらぬ限り...」
敦「死角、って....」
乱歩「属にいう" 現し世と黄泉の間 "ってとこ」
太宰「国木田くんの大っ嫌いな類だね〜」
ええっ、
それって幽霊とか.....?!
僕別に見える体質って訳じゃないのに!!
62人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朝霧 おちあ(プロフ) - 津島 紫(元.朱晴)さん» 夢主、ようやった!!あ、決して、太宰さんが嫌いな訳ではないので。寧ろ、大好きです!旧双黒は一番好きです! (2017年7月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 5d9e9332dc (このIDを非表示/違反報告)
津島 紫(元.朱晴)(プロフ) - 朝霧 おちあさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!どうしても中原さん早く出したくてここで登場させてしまいました笑笑 (2017年7月15日 22時) (レス) id: c24428badc (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 おちあ(プロフ) - 初めまして!!凄く、面白い作品ですね!それにしても………中也さーん!!何やってんだよ!! (2017年7月15日 21時) (携帯から) (レス) id: 5d9e9332dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:津島 紫(元.朱晴) | 作成日時:2017年7月13日 0時