十八 ページ20
{ 太宰. }
A「いやあああああっっ!!」
太宰「何...?!津島さん、大丈夫ですか?」
急に叫び、頭を掴んで錯乱状態になった彼女。
乱歩「....能力を使うなと言ったのに!」
乱歩さんが先程言った言葉は、このような自体を招くことを予想してのことだろうか。
彼女の錯乱状態は続いており、何かブツブツと呟いている。
『姫様、お許し下さい』
『憎き女共』
『我を止めてくれ』
『姫様、』
『巫女様』
『鬼神様』
呟く言葉に統一性は無く、綺麗な瞳から涙を零しながら今なおブツブツと単語をその口から刻む。
乱歩「彼女の能力の"例外"の一つに触れてしまったのかもしれない。
...これは、事件に関すること以外のここの歴史や人の記憶にまで干渉した結果か....?」
太宰「複数の記憶を同時に読み込んでしまったということですか?」
乱歩「そういうこと。この異能力はどうやら特異点のようなものが多く存在するらしい。
...予想外だ。" ここ "がそこまで乱れた場所なのか。」
乱歩さんの読みはやはりわからない。
ただ、私が彼女を抱えているのにも関わらず読み取った複数の記憶を未だに頭で反復しているということは、
彼女の斜陽で読み取ったものではなく、
乱歩さんが言っていた特異点の" 例外 "になる。
敦「太宰さん!乱歩さん!津島さんを、社へ!!」
太宰「どういうことだい?敦くん」
敦「ええっと、髪の長い巫女さんが!
女を病院ではなく、社へ連れていけ、と....」
乱歩「巫女....?」
太宰「ここは立ち入り禁止のはずだけどねえ....」
敦くんがこちらへ走って来た方向を見ると、いつの間にか道を挟んだ、もう片方の山吹の列の後ろに敦くんの言う、髪の長い巫女が立っていた。
?「妾はここから先に入ることができなんだ。社へ急げ。社の、左側に建つ、" 千人雛 "がある部屋へ。」
彼女は山吹を挟んだこちらに叫んだ。
私がそれに眉を顰め、巫女の女を怪しんでいると乱歩さんが「社へ行こう。」と言った。
私は彼女を抱え、社へ走り出した。
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※注意
・【淡洲山吹殺人事件】及び淡洲神社や淡洲山吹これに関する事柄はフィクションです。
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朝霧 おちあ(プロフ) - 津島 紫(元.朱晴)さん» 夢主、ようやった!!あ、決して、太宰さんが嫌いな訳ではないので。寧ろ、大好きです!旧双黒は一番好きです! (2017年7月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 5d9e9332dc (このIDを非表示/違反報告)
津島 紫(元.朱晴)(プロフ) - 朝霧 おちあさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!どうしても中原さん早く出したくてここで登場させてしまいました笑笑 (2017年7月15日 22時) (レス) id: c24428badc (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 おちあ(プロフ) - 初めまして!!凄く、面白い作品ですね!それにしても………中也さーん!!何やってんだよ!! (2017年7月15日 21時) (携帯から) (レス) id: 5d9e9332dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:津島 紫(元.朱晴) | 作成日時:2017年7月13日 0時