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約束_29 ページ31

「ってことで、今日からマネージャーします。よろしく」



入部届を出して初日の部活

一通りの仕事を1,2年生に教えてもらって
今日の部活を終えた


現在、同学年組に改めて挨拶中だ



「どういうことか全くわかんねぇけど、よろしくな!」


「よろしく、A」


「お前ら、俺の手腕に感謝しろよ〜」


「え、黒尾何したんだよ」


「ん?イケナイこと♡」


「してない」



なんて4人で駄べりながら校門へ向かうと



「Aも入部したし、親睦会的なのでなんか食ってこ」



と、クロが提案してきた



「いいね」


「何食べる?」


「「肉!/魚」」



あ、夜久とクロで意見が割れた



「魚ってオッサンかよ」


「ドコサヘキサエン酸が足りてない発言はやめて頂きたいねぇ」



「海、あの2人いつもあんな感じなの?」



でかいのと小さいのが睨み合う構図がおかしくて
2人を指差しながら海に聞いてみた



「うん、大体あんな感じだよ。Aは何がいい?」


「米」


「「メインを聞いてんだよ!!」」


「はぁ?お米はメインでしょーが」


「「「……………」」」


「Aって面白い奴だったんだな」


「……ちょっと海、どういう意味よ」



結局全部あるファミレスに行き、その日は終わったが
クロと夜久の言い合いは終わらなかった



「聞かれたことに答えただけだ!」


「顔がムカツク!!」


「ちょっと。着替え中に悪いけど、隣まで聞こえてる」


「あぁ、A。今度はタイプの髪型だって。Aはどう思う?」


「そんなの好きな子の髪型が1番でしょ」


「ははっ、確かに」


「「そうだけどそうじゃない!!」」



他にも夏は山か海かだとか、カレーは甘口か辛口かとか
ボールの種類とかとか


一向に気が合わない2人の言い合いは終わらなかった



けど、




「「全国制覇っす!!」」




と、部活で2、3年生を前にして同時にその目標を言った時


あぁ、大丈夫そうだって安心した


それは海も一緒だったと思う




「「右/左に同じです」」



前に出る2人に、わたし達も続いて言った



ここから、わたし達の目標への旅路はスタートした



そして……






「A〜部活行くぞー」


「あ、クロ、先行ってて。わたし監督に呼ばれてる」




あれから2年が経ち、わたし達は3年生になった

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作者名:ama | 作成日時:2024年2月21日 12時

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