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第二十四話 ページ31

「だからこそ俺は、今回お前が自分の意志で俺を助けようとしたことに驚いてる。」


さすが伏黒くん。

観察眼に優れてるし、概ね図星だ。


たしかに私は進んで人助けをしようとは思ってないし、人間関係なんて面倒なだけで必要なんて思わない。


今まではそうだった。


五条先生が言うから仲良くした。家入さんが言うから非術師を助けた。


誰かが言うから、望むから、願うから…。


指示に従って生きるのが正しいと信じて疑わなかった。


『…自分自身驚いているよ。』


「…。」


『きっと今までの私なら、伏黒くんを助ける前に呪霊を優先させてたと思う。

だけどあの時…虎杖悠仁くんの顔が浮かんだ。』


「虎杖の…?」


『こんな私にも優しく接してくれた。普通のクラスメイトとして接してくれた。普通の高校生にさせてくれた。

私にとって特別な彼が一番と言っていいほど信頼してるのが君、伏黒恵。』


太陽のような彼を悲しませたくない。


彼を、彼は、彼には…。


『彼には、大切な人を失う痛みを、救えなかった悲しみを、覚えさせたくなかった。』


病室の外で、誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。


大方五条先生だろう。


『ま、簡単に言うと君たちは私の光みたいな存在だってこと!

深く考えなくったって構わないよ。


私は、私一人で納得するから。』


そう言うと席を立ち五条先生の元へ向かう。


「っおい司埼!」


『"お大事に。伏黒くん。"』


傑の声が、重なった気がした。

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K飴(プロフ) - 蒼尾さん» いえいえ!お気になさらず!😌 (2022年3月21日 1時) (レス) @page25 id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - やっぱり題名が同じだと失礼な気がするので辞めておきます。理由としては内容が少し被ってしまうというのがあってそれだとパクってしまったという感じになってしまうので。すいませんでした。 (2022年3月20日 18時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - 蒼尾さん» コメントありがとうございます!内容が同じでなければ全然大丈夫ですよ!😊 (2022年3月19日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - 最後まで見ました!とても見るのが楽しかったです!あの無理だったらいいんですが、他のアプリで題名は同じなんですが内容はちがう小説って作っても大丈夫ですか?あと、無理せずに自分のペースで更新してってくださいね! (2022年3月18日 23時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - シオリさん» コメントありがとうございます〜!!😭激遅更新ですが、頑張ってもらわせます!! (2022年2月21日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K飴 | 作成日時:2021年12月29日 19時

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