第四話 ページ6
『大丈夫だよ、嫌いになんてならないから。』
そう宥めながら、寝かしつけるように戻す。
「というわけでAを傷つけたり、傑から引き剥がそうとしたらAの意思関係なく出てくるから気をつけてね☆」
「説明が遅いわよ!
…さっきは悪かったわね。数少ない女子同士、よろしく。」
『いや、私も事前に伝えておけばよかったね。こちらこそよろしく。』
そう言って釘崎さんと握手をする、これで傑とも仲直り。
その時間を遮るように五条先生が話し始める。
「さて、せっかく一年が四人揃ったんだ。
しかもその内二人はおのぼりさんときた。
行くでしょ?東京観光。」
その言葉に二人は目を輝かせる。が、私は知っている。
この人がそんな簡単に観光なんかさせるはずがない、と。
「TDL!TDL行きたい!」
「バッカTDLは千葉だろ!中華街にしよ先生!」
「中華街だって横浜だろ!!」
「横浜は東京だろ!!」
『残念神奈川だよ。』
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「…いますね、呪い。」
「「嘘つきーー!!」」
「地方民を弄びやがって!」
案の定真面目な東京観光なんてできるはずもなく、おどろおどろしい廃墟に連れてこられた。
釘崎さんと虎杖くんが騒ぐ声を聞き流しつつ、廃墟を見つめる。
どこを見ても祓うのが容易な低級の呪霊しかいない。
強いて言うなら子供が紛れ込んでいることだろうか。
こんなところで一体何を?
「今回は君達がどこまでできるか知りたい。
ま、実地試験みたいなもんだね。
野薔薇、悠仁、二人で建物内の呪いを祓ってきてくれ。」
「あれ?でも呪いは呪いでしか祓えないんだろ?
俺呪術なんて使えねぇよ。」
「君はもう半分呪いみたいなもんだから、体には呪力が流れてるよ。
でもまぁ、呪力の制御は一朝一夕とはいかないからこれを使いな。」
そう言うと、五条先生は某先輩の屠坐魔を渡した。
…虎杖くん武器使えるのかな?
お話もそこそこに、虎杖くんと釘崎さんは廃墟へ入っていった。
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「…やっぱ俺も行きますよ。」
「無理しないの、病み上がりなんだから。」
傑の手と戯れながら二人の会話を聞く。
「虎杖は要監視でしょ。」
『え?』
「は?」
『虎杖くん、要監視なの?』
「あぁ、秘匿死刑対象だぞ?」
『(…事前に言ってください!!)』
「(今言ったんですか!?)」
「(めんご!)」
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K飴(プロフ) - 蒼尾さん» いえいえ!お気になさらず!😌 (2022年3月21日 1時) (レス) @page25 id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - やっぱり題名が同じだと失礼な気がするので辞めておきます。理由としては内容が少し被ってしまうというのがあってそれだとパクってしまったという感じになってしまうので。すいませんでした。 (2022年3月20日 18時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - 蒼尾さん» コメントありがとうございます!内容が同じでなければ全然大丈夫ですよ!😊 (2022年3月19日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - 最後まで見ました!とても見るのが楽しかったです!あの無理だったらいいんですが、他のアプリで題名は同じなんですが内容はちがう小説って作っても大丈夫ですか?あと、無理せずに自分のペースで更新してってくださいね! (2022年3月18日 23時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - シオリさん» コメントありがとうございます〜!!😭激遅更新ですが、頑張ってもらわせます!! (2022年2月21日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K飴 | 作成日時:2021年12月29日 19時