第十三話 ページ18
「今現在、悠仁は死んだことになってるんだよね!
そしてそれを他言しないで欲しい。」
いい笑顔でとんでも無いことを言った五条先生に、私と傑は顔を見合わせる。
『…それは、なぜですか?』
「実は今回の特級案件には上層部が関わってたんだよ。
悠仁を始末するために、ね。」
上層部。その言葉で、傑が露骨に嫌悪感を示す。
「ああ"、彼奴等、き、らあ"い!!
な、Aをき、傷つけるう"からあ!!」
『落ち着いて傑。
とにかく…事情は把握できました。私にできること、させてください。』
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…とかっこつけたはいいものの。
『私自身、特段体術が得意ってわけじゃないからな…。』
その上、交流会の訓練後だとなおさらあんまり鋭い動きができそうにないしな…。
「なあ司埼、ちょっといいか?」
『大丈夫だよ。どうかした?』
「得物で近接を補いたいんだが、術式上両手はパッと空けられる様にしたい。
司埼もたまに呪具を使ってるよな?どうやって持ち運んでるんだ?」
『呪具なら真希先輩のほうが使ってるんじゃないかな?』
私が呪具を使うのは稀だと思う。
なにせそこまで苦戦する任務や呪霊じゃない。というのもあるし、私の術式は遠距離で使用する事が多いからな…。
「…聞いた。」
『え?』
「パンダ先輩に持たせてるらしい。」
『あー…』
そうだった真希先輩はそういう人なんだった。
何故こうも呪術師という人は癖が強いんだ…
『私の場合は呪霊かな。』
「呪霊?」
『私の使役する呪霊の中に、物を格納できる呪霊が居るんだ。
その場合の武器の出し入れは口からになるけど。伏黒くんの式神には、居ないの?』
「…居ると思うか?」
わかりきったような質問に伏黒くんは眉間にシワを寄せる。
『冗談だよ、そんなわかりやすく顔を顰めないで。
確かに式神にはできないかもしれないけど、伏黒くんの術式なら、似たようなことできると思うけど。』
「その似たようなことのやり方を聞いてるんだよ。
答えを教えろとは言わねぇから、そこに近づけるヒントをくれ。」
虎杖くんの死(実際は生きてる)が、伏黒くんにも影響を与えているのは手にとるように分かり、私はそこまで人の心を強く動かせる虎杖くんを少し羨ましく思った。
『伏黒くんの式神はどこから呼んでる?式神たちは伏黒くんの影から"出てきてる"んだよね。』
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K飴(プロフ) - 蒼尾さん» いえいえ!お気になさらず!😌 (2022年3月21日 1時) (レス) @page25 id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - やっぱり題名が同じだと失礼な気がするので辞めておきます。理由としては内容が少し被ってしまうというのがあってそれだとパクってしまったという感じになってしまうので。すいませんでした。 (2022年3月20日 18時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - 蒼尾さん» コメントありがとうございます!内容が同じでなければ全然大丈夫ですよ!😊 (2022年3月19日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - 最後まで見ました!とても見るのが楽しかったです!あの無理だったらいいんですが、他のアプリで題名は同じなんですが内容はちがう小説って作っても大丈夫ですか?あと、無理せずに自分のペースで更新してってくださいね! (2022年3月18日 23時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - シオリさん» コメントありがとうございます〜!!😭激遅更新ですが、頑張ってもらわせます!! (2022年2月21日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K飴 | 作成日時:2021年12月29日 19時