どうやら私はさつきに敵対視されてるようです。【黒子のバスケ】

第19Q ページ20

黒「人には様々な癖があり、異なるリアクションがあります。
それを観察して分類するんです。
視線の誘導にはそういうことも必要になります。」


なるほど･･･！


青「そんじゃ、俺の癖とかも分かってんのかよ」


え、大輝の癖？

例えば、嘘をつくとき、目を逸らすとか？
あと、恥ずかしいときも目逸らすよね！


黒「嘘をつくときは、必ず目を逸らしますね。」

わ、当たってた！

青「参ったな」
黒「別に、だから話せとは言いませんよ。」


ん？何かあったのかな･･･


『あ、ねーねー、テツヤ！
私の癖とかも分かったりする？』


私って、癖とかあるのかなぁ･･･
癖だから本人には分からないよね、直した方が良さそうなものは直しておきたい、うん。


黒「Aさんの癖ですか？

嘘をつときは必ず右手だけ握ります。
あと、作り笑顔のときは、右と左の口角の高さが違いますね。
泣きそうなときは、鼻を触ります
そして･･･」

『ちょっ、待って、テツヤ･･･
私だけ癖多くない？』

黒「人間なんて、沢山癖がありますよ。

でも、Aさんはそれを表に出すことが多いので分かってしまうんです」


あ、そうなのね。


そのとき、後ろで声がした。

振り向けば、涼太が片手を上げ、そして後ろから敦と真太郎が歩いてきた。


黄「あ、いたいたー！

帰り一緒にアイス食っていかねっスか？」


お〜、いいね！


黄「桃っちと、Aっちは？」

桃「私、ちょっとこの試合データとか赤司君に持っていかなきゃ行けないから･･･」

あ、ここはチャンスだっ！
テツヤとさつきが一緒に帰るよう仕向ければ･･･！！

『あ、さつき。私がそれ持ってくから、みんなと帰ったら？
私ちょうど征十郎に用事あるし･･･』

さつきは、パァッと笑顔になり「お願いしていいかな？」と言ってきたので、即OKした。


青「じゃ、またな。」
『うん、じゃーね！』


みんなと帰りたかったけど、さつきのためだ！


征十郎どこにいるのかな･･･と考えながら、数歩進み、後ろを振り返る。

涼太がテツヤにちょっかいを出そうとして、それを大輝が、バシッと殴って止めた。

黄「痛てっ！」


そんな光景を微笑ましく思う。



こんな時間が永遠に続けばいいのに･･･






みんなは確実に強くなっていってる。

でも、それがきっとチームに亀裂を生んでしまうんだろうな。


もう、すぐ目の前に来ている。






そんなの、一生見たくないって思ってたのに


でも彼らなら、、

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