第13Q ページ14
授業中、トントンと背中をつつかれ振り返ると、さつきが紙切れを渡してきた。
まぁ、運がいいことに、同じクラスの後ろの席がさつきなのだ。
その紙にはこう書かれていた。
《私ね、テツ君のこと、好きだけど、アイスの当たり棒をくれただけで好きになったわけではないんだよ！
みんながいつも帰りにアイスを食べてるのが羨ましかったんだ。テツ君は多分私がそういう目でみんなを見ていることに気づいたんだ思う。
ほら、当たり棒って、もう一個アイス貰えるでしょ？
だから、その優しさと気遣い、周りを見る力に惚れちゃったんだ〜♡》
そうか･･･、とちょっと納得した。
さつきは結構繊細で、人懐っこい性格ではあるが、そう簡単に人を好きになるような人ではないと私は思ってた。
だから、アイスの当たり棒をくれただけで好きになるのは、腑に落ちなかったんだ。
でも、これで辻褄があった気がした。
テツヤは、いい人に好かれたね。
よし！
私は筆箱からメモ用紙を出し、返事を書いてさつきに返した。
《教えてくれて、ありがとう！
私、さつきの恋が実るように協力します！
なんでも頼ってね！》
書きながら、チクリと心がいたんだのは、きっと気のせいだ。
▽▲▽▲▽▲
放課後、第1体育館。
みんながいつも通り、練習に励んでいるのを横目に、私は外の水場でタオルを濡らしていた。
運動したあとはみんな汗だくで暑そう。だから濡れタオルの準備をしている。
ついでにドリンクも作って体育館に戻った。
カゴいっぱいのドリンクを持ち、その上にタオルを何枚も重ねているのでさすがに重い。
降ろしたい･･･
私は、ブンブンっと首を振る。
こんなんで怯んでれば、マネージャーなんて務まらんぞっ！と自分を奮い立たせながら、重い足を運ぶ。
その時っ！
青「Aっ、危ないっ！」
大輝の叫び声が耳に入ってきて、へ？と思ってそっちの方を見ると、ボールが私に向かってすごい勢いで飛んできた。
わっ、ぶつかる！
今は、手が塞がってるし、重いから、避けることもできない。
ギュッと目を瞑った。
ﾊﾞﾝｯ！
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涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！心配だった黒子君side、まさか良かったと言ってくれるとは思っておりませんでした。これからもよろしくお願いします。 (2019年8月22日 20時) (
レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - とても面白いです！それに二人共自分の気持ちに気づきそうで気づかないっていうもどかしさがいいです！黒子くんsideもとても良かったです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月21日 21時) (レス) id: 58d0df364d (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» はい！まぁ、私も親にオタクと言われているので、お互い様でしょうwオタクで何が悪いっ！ (2019年8月21日 19時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 涸萌佳雨@Project KZさん» ありがとうございます。完全にオタクを発揮した結果だと思います（笑）更新、頑張って下さい、応援しています！ (2019年8月21日 19時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» 私も結構公式設定にはこだわるタイプなどで、こういう指摘は嬉しいです！黒バスではまだまだわからないことが沢山あるので、またなんかあったら気軽にコメントください。アニメ、映画、漫画、小説すべてに目を通しているなんて、尊敬します！ (2019年8月21日 16時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2019年7月15日 23時
