第177Q ページ16
テツヤのパスを受けた木吉先輩のダンクは阻止されそうになりながらも、直前で大我へと渡され、彼は挨拶代わりとも言えようダンクをかました。
アリウープに対してアリウープで返すという粋なプレーに会場が沸き立つ。もちろん、テツヤのパスも驚きを呼んだ。
けれど、その調子のまま一気にという相手では無い。
テツヤのパスにも最初は驚きはしたけれど慌てはせず、確実にいつも通りのプレーで点数を獲得していく。
表れているのは単に実力差。格の違い。
どちらが上手いのか、ただそれだけ。
でも本当に桐皇は一つ一つの動作が巧で、且つ高度な思考で考え抜かれている。まさに脱帽案件だった。
流れは完全に桐皇…。
どうにかして、切ってくれ…!
そんな矢先、大我の手にボールが渡る。
今「おいおい、ええんか?確かに開ければでかいが、オススメはせんで。」
会場にいた人ほとんどが、息を飲んだ。
今「そこは鬼門や」
大我VS青峰
両校エースの1on1!!
私は、ゴクリと固唾を飲み込んだ。
ドクッドクッと全身に血が流れていく音が耳元で大きくなっていく。
感覚的に、負ければ終わりだと思った。
こんな序盤で、大我が青峰に負けたら、チーム全体が青峰には勝てないっていう雰囲気に飲み込まれてしまう。そしたら、一気に流れをもっていかれる。
大我に、チームの命運が託された。
妙な静寂と緊張が会場を包み込む
2人の周りだけ異様に冷めている気がした。
まるで違う次元にいるようなそんな感じ。
誰もがその勝負の行方を見届けたくて、前のめりになる。
こんなの、試合開始直後の空気圧じゃない!!
そんな中繰り広げられた2人の勝負は、フェイントをかけてボールを取られ、すぐ取り返して…
そして、5秒ボールを持った大我がパスを出したので終わりを告げた。
素人目には大我が逃げたように映るだろうが、それは違う。
私は安堵の息を吐いて、それから少し笑った。
成長、したな…
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涸萌佳雨(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます><落ちについては、もう既に決めているのですが、正直どっちも捨て難く、また迷い始めてます笑笑しっかり読んで考えてくださって感謝です!最後まで見届けてくださると嬉しいです^^/ (1月13日 2時) (レス) @page30 id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 初心者です!さん» コメントありがとうございます!シリーズ1からいらっしゃいませ!楽しんでもらえているようで何よりです><ゆっくりですが更新進めておりますので、これからもよろしくお願い致します〇 (12月19日 14時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - シーズン1から読んでいたら、青峰落ちもいいな!と思ってしまいます… (12月19日 13時) (レス) @page5 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です! - シリーズ1から来てます!すっごく面白いです!これからも更新頑張ってください! (12月17日 15時) (レス) id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます!!応援の言葉励みになります;;これからもよろしくお願い致します>< (12月1日 10時) (レス) id: be90f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2023年1月13日 21時