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第70Q ページ34

火神side



さっきから様子のおかしいAに俺は言った。


「A、本当にどうしたんだよ。なんか、おかしいぞ。」


少し尖った声がする。


『自分でも分かってるよ・・・。』

「じゃぁなんで・・・」

『理由がわからないの。
分からないから、困ってるんじゃんか。』



はぁ、なんだよ、それ・・・



「言ってみろよ。まとまってなくても。思いついた言葉全部。」


全部聞いてやるから、と加えて俺はそこにあったベンチに座った。Aも隣に腰かける。



それから




『何が何だか、分からないの。

でも、変わらず、心の中にずっといて

言いたいのに、言葉が出てこなくなるの。




もどかしくて苦しくて、忘れたいのに消したいのに、何故かまた戻ってくる。』


と、ぽつ、と言った。



俺は、あっけに取られる。


「あー、、あるよなぁそゆとき」


『ちゃんと聞いてるの?』


「聞いてるよ」



俺は天を仰いだ。



「お前が何かわからないものは、俺にもわからん。

けど、ひとつ言えるのは、そういう壁にぶち当たって、上手く言えない感情が疼いてるときって、大体、気づいてないふりをしてるんだ。

本当は気づいてるのに、プライドだったりとかが邪魔して、気づかないんだ。無意識に気づかないようにしてんの。


A、お前、本当は、全部気づいてるんだろ」



じっ、とAを見つめて言う。



「ただ、何かが邪魔してんだ。


そうだな、例えば、プライドとか約束とか」



瞬間、Aの目が大きく見開かれた。



それから、そのまま、大粒の涙を浮かべたのだ。



俺は一瞬目を奪われた。



あまりにも綺麗な涙だったから。







「って!何泣いてんだよAっ!??」



慌てて言うと、Aは泣いていることに気づいてなかったようだった。




あれ、と言いながら、手の甲で涙を拭う


それから、俺を見た。





『気づいちゃったよ・・・大我、どうしよう。









また、隠さなきゃ』




そう言うAはどこか諦めたような、寂しい笑顔だった。



『やっぱり、気づいちゃダメだったんだよ。

私が苦しいだけだったんだ。』






口元は笑っているのにAの目から零れる涙は止まらなかった。


・・・何が、どうなってるんだ。


Aは、ごめん、ありがとう、と言い残して、そこを去ろうとする。








「おい!待てよ!!!!」



気がつくとその後を追っていた。

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涸萌佳雨(プロフ) - はい、ありがとうございます!インフル、怖いですよね・・・。私、結構風邪とか引かないけれど、気をつけます!実際、油断してこの間、肺炎になってしまったのでw受験頑張ります、コメントありがとう! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
白雪 麗華 - 受験、大変ですね。これからインフルも流行ってますし、今年のインフルは中々治らないので自分の体長管理に気を使って下さい。私は今高校二年生で受験の大変さが凄く分かります。しっかり勉強しっかりしてしっかり睡眠もとって下さいね。 (2019年11月4日 15時) (レス) id: 7bbb3379fc (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 綾さん» 応援ありがとうございます!! (2019年10月14日 14時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
- ガンバ!? 面白いです。これからも見てます (2019年10月14日 9時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - 輝夜さん» はい…! (2019年10月6日 9時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/  
作成日時:2019年8月26日 1時

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