第67Q ページ31
秀徳の試合はすごいの一言に尽きる。
さすが王者という感じだけれど、緑間が加わってさらに強くなったんだと思う。
それに・・・
火「緑間、5本中5本か」
緑間は、相変わらず、だった。
実は、私、緑間と同じ小学校なんだ。
今の家は卒業した小学校の学区じゃない、中学上がる時に引っ越したから。けど、中学の学区は同じだったからそこに入学したんだ。そしたら、バスケ部で再会した。
再会と言っても、そんな感動的、運命的なものじゃない。
お互い、存在は知っていたけど、男子と女子で練習別だったし、ただ、緑間は小学校時代から強かったし、私は小学校がバスケ全盛期だったから。
全盛期って言っても、最もそれ以来やってないんだけど。
6年になってすぐだった。
たまたま男子の練習を目にした時はちょうど緑間が3Pを外しているところだった。
小6で3P飛ばせるだけで凄いんだけど、ね。
その練習終わり、私から話しかけたんだ。
『ねぇ、君。3Pやってみて。』
緑「・・・急になんなのだよ。」
ああ、この口はこの頃からそのまんま
いいから、と強くいえば、シュッと3Pを放つ。そのボールはリングにガゴンと当たり私の足元にまで戻ってきた。
私はボールを拾い、緑間に向かう。
『君、緑間真太郎君だよね。』
緑「・・・お前はAAだろう。女バスの」
うん。と頷いて私は彼にボールを投げた。
『真太郎、コントロール出来てないよ』
は?と言わんばかりの顔をされる。
『3P飛ばすだけなら、誰でも努力すればできる。
けど、得点にしたいなら、頭を使わなきゃだめ。
あそこまで飛ばしたボールが跳ね返って戻ってこれるほど強い力で放ってるのはわかった。
その力勿体ないよ!ちゃんと軌道を考えてやれば、絶対入る。もっと弧を高くするの。今は低すぎる。
ほら、やってみて!』
そう言って緑間にボールを投げた。
緑間は渋々という感じで、でも、私が言った通り、正確にボールを放った。
それは綺麗に吸い込まれていった
まるで、何かで操られてるかのように。
『ほらね。入ったでしょ。』
その時の型と、今の型、ほとんど変わらない。
けど
・・・成長、したなぁ
その日、秀徳高校は、圧勝。
緑間のシュートは1本も落ちなかった。
けどたしかに私は感じた、違和感を。
もしかしたら…。
私達も決勝リーグをかけた最後の試合で、見事、勝利。
決勝リーグへの切符を手にした。
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涸萌佳雨(プロフ) - はい、ありがとうございます!インフル、怖いですよね・・・。私、結構風邪とか引かないけれど、気をつけます!実際、油断してこの間、肺炎になってしまったのでw受験頑張ります、コメントありがとう! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
白雪 麗華 - 受験、大変ですね。これからインフルも流行ってますし、今年のインフルは中々治らないので自分の体長管理に気を使って下さい。私は今高校二年生で受験の大変さが凄く分かります。しっかり勉強しっかりしてしっかり睡眠もとって下さいね。 (2019年11月4日 15時) (レス) id: 7bbb3379fc (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 綾さん» 応援ありがとうございます!! (2019年10月14日 14時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
綾 - ガンバ!? 面白いです。これからも見てます (2019年10月14日 9時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - 輝夜さん» はい…! (2019年10月6日 9時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2019年8月26日 1時