バイク好きの彼に妹がいた?! (ページ41)

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今回の戦争で負けたD国はW国の属国として法律や貴族を大幅に変えてお父様が国王として君臨した。(絶対服従と監視が何人か付いてるけどね)今まで悪事を働いていた貴族たちが次々と追放されていく様はちょっといやかなり清々しい気分だった。今はお母様とは離れて暮らしているらしいけど定期的に連絡は取っているっぽい。

you「これでお父様たちは大丈夫かな。お母様も元気らしいし…そういえば兄様何してるんだろ」

shp「兄様って誰の事？」

you「うわっ!!」

お兄はお父様達と牢屋越しに話した3日後に目を覚ました。その時には私もお兄も幹部の皆さんも泣いたり笑ったりの大騒ぎをしてしまい、ペ神さんに怒られた記憶は新しい
てかどうしよう、よりによってお兄に聞かれるなんて…全部話した方がいいのかな

shp「ねぇ誰？」

you「えーっとぉ…」

shp「…」

you「うぅぅぅ…」

やめて！そんなに真顔で見ないで！視線が…視線が痛い！

shp「はぁ…ちゃんと話すんやで。俺にも、チーノにも。ナノが俺らの事どう思ってんのかは知らんけど…血が繋がって無くても俺らは家族やから」

you「…うん」

『家族』その言葉を聞いて今までのお兄やチーノ君との生活を振り返る。普通の『家族』を知らない私でもちゃんと『家族』として過ごせてたかな…

...

戦争が終わってから１ヶ月たった。総統サマのお陰で私はまだ基地でお兄達と過ごしていた。何人か理由を知らない人がいるみたいだけど総統命令という名の我儘はよくあるらしく幹部の妹ということもあって目立った反発は起きなかった。まぁ連れ去られたこともあるし保護みたいな感じで考えてるんじゃないかな

それと最近基地の周りで観光客っぽい人が見つかったらしい。なかなか手強くて気配すらあまり感じられないほどの人だって。きっと戦闘も強いのだろうとゾムがキラキラしながら話してた。監視カメラにも映らないからどこの国かも分からなくて「戦争ができない！！」って総統サマが叫んでたのを何度も聞いた気がする

後総統サマに何度か呼び出された。何を言われるんだろうとドキドキしながら行ったけど蓋を開けたらお茶会だったということがほとんどだった。だけど1度だけ兄様の事を聞かれたことがある。と言っても私と兄様は６つか７つくらい年が離れているので私が幼少の頃から兄様は打倒貴族に動いていてあまり顔を合わせてはいなかった。色々話したいことがあるから早く会いたいな