バイク好きの彼に妹がいた?! (ページ32)

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you「後1週間か…」

最近は平和が続いていたため忘れていた。この国は所謂『軍事国家』なのだ。日常的に内ゲバが起こるくらいには戦うことの好きな幹部が揃っている。

"gr「我々は1週間後にD国に宣戦布告する!!」"

今朝、食堂でゾムやお兄達と朝食を食べているとトントン様から会議室に招集がかかった為1人で待っていると、部屋に戻ってきたお兄から告げられた"戦争"の2文字。

軍の中は少し浮き足立っているような気がした。最近は戦争が無かったからなぁ…宣戦布告を伝えられた日から皆さん訓練に気合が入っているようでお兄やゾムも毎日傷だらけで帰ってくるようになった。

you「大丈夫？最近いつもより怪我が酷くなってるよ…」

shp「いつも手当ありがとな。でもこの戦争に勝って守らなあかんからな。国民も仲間も、もちろんナノもな？」

you「ならさ…私にも戦い方を教えて」

shp「…はっ？」

you「守られてるだけじゃダメなの。私もお兄の力になりたい…お願い」

お兄に守ってもらわなくてもいいように私も戦える力が欲しい…少しでもお兄の力になれる力が

shp「ダメや」

you「っ!!…なんで」

shp「あんな危ない所にナノは行かんでええ」

you「でも…」

shp「ダメなもんはダメや」

you「せめて護身術だけでもさせて？」

shp「いつも訓練に混ざっとるから今更必要ないやろ？」

you「う"…」

そうなのだ。普段お兄達がいない時に偶に訓練に混ぜてもらって戦い方を教えて貰っていた。なので今更習うことも無いのだが実践的なものはあまり教えて貰えていない。

you「でも〜…」

zm「ええやないの。教えてあげれば」

shp「はぁ…ダクトから勝手に入ってこないでくださいよゾムさん」

zm「すまんて」

zm「だってよう考えてみ？この環境で生活するんやで？ある程度戦えとかなアカンやろ」

shp「…」

いきなり現れたゾムが思わぬ援護をしてくれた。このまま押せればいけるのでは？

you「ね、ゾムもこう言ってるし…お願い!!」

shp「はぁ…しゃーないっすね。わかりましたよ。どうせここで止めてもやるんでしょう？」

you「あはは…なんの事やら…」

shp「全く…でも１個だけ条件、絶対に近接はしないこと。わかった？」

you「はーい」

zm「良かったな〜お姉ちゃん」

you「ありがとうね、ゾム」

よし。そうと決まれば明日から頑張ろ！