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16話 ページ20





そーっと土方の部屋の前に立つA。


謝罪、なのか感謝、なのか。


何を言えばいいのかすら考えていなかった。


 「(思ってること全部言うしかない!)」


襖に手をかける。


 「ひじかたさん、いいですか?」


土「…あぁ」


いつもより低く聞こえる声。


気のせいかもしれないが、それはAの緊張を掻き立てた。


 「あ、あの!沖田さんから聞きました…ありがとうございます」


土「あ゛ー…いや、なんてことねェよ」


土方にAが言うべきことは、あと2つ。


 「それで、私がみんなを逃がしたのは…」


土「それはいい、お前の判断が正しかった」


あの時に逃がしていなかったら全員重症だった、と。


珍しい土方の褒め言葉に思わずAは頬が緩む。


 「あ…あの、えっと…それと、」


土「なんだ?」


 「土方さんのこと好きかも、しれないです」


土方に言うべきこと、最後はこれだ。


好いている、ということ。


沖田に問われた時、Aは『好き』を分からなかった。


もちろん、カップルだとかの根本にある感情だとは知っていたけれど、


自分がその感情を誰かに抱いているとは思わなかった。


土「…それは、恋愛的な意味でか?」


 「はい、多分」


土「なんだ多分って」


ぷっと笑った土方の顔に釘づけになるA。


好きって、こういうことか。


Aの中で合点がいった。


土「俺も、好きだ」


土方から帰ってきた答え。


望んだ答え。


 「ありがとうございます!!」


『好き』が形になった時、こんなに幸せだなんて__

おわり→←15話*沖田side



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組   
作品ジャンル:恋愛
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ののこ(プロフ) - 是非山崎をお願いしたいです! (2018年11月25日 15時) (レス) id: c2027c837f (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - コメント失礼します。とても面白いです!わんこ系のお話を書こうという考え方が私にはできない発想なので尊敬します! (2018年10月22日 0時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 土方紅葉さん» ありがとうございます!アンケートの方に投票していただけるとありがたいです! (2018年10月11日 21時) (レス) id: 2b842d3a3b (このIDを非表示/違反報告)
土方紅葉(プロフ) - 土方さんを書いて欲しいです!! (2018年10月11日 18時) (レス) id: 98923103cb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 00さん» ありがとうございます!参考にさせていただきます! (2018年10月10日 22時) (レス) id: 2b842d3a3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年10月7日 14時

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