隣にいたのはそらるさんでした。 (ページ1)

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少し早く学校に来て、日直の仕事をこなさなければならなかったため、わたしはいつも乗らない時刻の電車に乗った。

いつものように、大好きなそらるさんの歌を聴いて眠りかけていた時、大きく電車が揺れて、隣の人にぶつかってしまった。

その瞬間、わたしがスマホに指していたイヤホンが抜けて、電車の中に大音量で曲が流れる。

周りの人はみんな迷惑そうにしていたりで、すごく申し訳ない気持ちになりながら、音量を静かに下げていった。

隣の人が、恐らく1番迷惑を被っただろうと思い、わたしは謝りにいこうとした。

A「ごめんなさい、迷惑掛けてしまって申し訳なかったです。」

相手の顔をみて、しっかり謝罪をしようとすると隣の方はわたしにまるで顔を見せないように、スマホで私側の視界を遮りながら

隣の方「大丈夫ですよ。気にしないでください。」

と言ってくださった。

顔を頑なに見せようとしないのはとても気になるが、有名人なのだろうか。

あまりは深く触れないでおこう。

そんなことが起きていたら、もうちょっとで降りる駅間近まで来ていた。

どうやら隣の方も同じ駅で降りるようだ。

降りようと、ふと隣をみると、イベントや自撮りや動画や色々な場面でわたしが何回も見た顔が、そこにいた。

結論から言うと、そらるさんだった。

びっくりして叫びそうになったが、わたしは冷静に考えた結果、そらるさんと気づいてない振りをして毎回同じ電車に乗れるよう画作しようということを思いついたのであった。