第一章 孤児院の嫌われ者 ページ5
「…………」
少女はなにか思うところがあるのか黙り込んでしまった。
「君はな、『魔法使い』なのじゃ。ここの他のものとは違う」
「他のものとは違う……」
「君にはその魔法を学ぶ学校で、仲間と魔法を学ぶ権利がある」
少女はまた目を赤く輝かせダンブルドアを見つめる。
そして目を閉じる
「その学校に行くには何をすれば？ 」
「まず、色んなものを買い揃えねばならない」
ダンブルドアは微笑みながらそう言うとローブから一枚の紙を取り出した。
「ここに買うものが全て書いてある」
「買う……でも私にそんなお金ありません」
「学校から支援金が出るから大丈夫じゃ。おぉ、それから……」
ダンブルドアはもう一枚紙を取り出し、差し出す。
「これは……」
「書いてあるとおりじゃ。君にはこれからわしの娘として通ってもらう。わしもこの歳じゃから孫ということでもよいが」
少女は目の前にいる老人を信じられないというように、目を見開いた。
「これ……許可証。どうやって手に……」
「君には教育も必要じゃが、人との絆と愛が必要でもある。今まで足りなさ過ぎたのじゃ」
「愛が足りない？」
ダンブルドアは少女の質問に何も言わず、ニコニコと微笑んでいる。
「さて、そろそろ荷物をまとめることじゃな。来週にはわしの代わりのものが迎えに来る。その代わりのものというのが、厳しくてな気をつけなくてはならん」
「あまりにも急すぎませんか？それに私の質問にほとんど答えていただけていません」
「誕生日というのは突拍子もなくすごいことが起きるものじゃ」
「誕生日？ 誰の」
「君のじゃよA」
「……A？それに私の誕生日？ あなたはホントに何者ですか？本当に私の誕生日が今日？ 」
ダンブルドアは、次々と質問をしてくる少女を分厚い本を差し出して制すると笑ってこう言った
「Happy Birthday A。良い一日を」
本を受け取った少女は出ていくダンブルドアの後ろ姿を眉間にしわを寄せて見送り、ドアが閉まると頬をつねった。
「なんだったの……」
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心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
天（あめ）(プロフ) - 黒崎15さん» コメントありがとうございます！！参考にさせていただきますね！ (2015年6月22日 16時) (レス) id: 74490199aa (このIDを非表示/違反報告)
黒崎15 - むっちゃ面白かったよ!!夢主の寮はグリフィンドールがいいとおもうよー!!更新待ってるでーーー!!!!! (2015年6月22日 15時) (レス) id: 3e14d86931 (このIDを非表示/違反報告)
天（あめ）(プロフ) - Reginaさん» コメントありがとうございます！！頑張って更新しますね！！！ (2014年5月5日 21時) (レス) id: 3af1da5c93 (このIDを非表示/違反報告)
Regina - とても面白かったです！ 続きが気になります 更新頑張ってください!! (2014年5月5日 21時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天（あめ） | 作成日時：2014年4月28日 21時
