第一章 孤児院の嫌われ者 ページ4
少女はベッドに腰掛けたまま、ダンブルドアを睨んでいた。
「こんにちは、私はアルバス・ダンブルドア」
ダンブルドアが自己紹介をして手を差し出すと、ぷいっ、と顔を背けた。
「……私は、診察なんて受けません。お医者さんは結構です」
何を勘違いしたのか、少女はダンブルドアを病院の先生だと思ったようだ。
「いや、君を診察しに来たわけではない。わしは君を精神異常者とは思っておらんよ」
「嘘。そう言って私を診察しようとした人はいっぱいいる」
少女が乱暴にそう言うと。ダンブルドアは微笑み、こう言った
「わしは君を診察しに来た訳ではなくて、君と話をしに来たのじゃ」
少女はふん、と鼻を鳴らした。
「話？ お話して診断でもするの？ 」
「いいや。そうじゃない」
少女はやっとダンブルドアの方を向いた。その目は真っ赤に染まっている。そして、その目でダンブルドアをジッと見つめると、眉を寄せた。
ダンブルドアはその様子を見て微笑んだ。
しばらくすると、また少女はそっぽを向いた。
「わしはな、君の仲間なのじゃ」
「証拠は？ 」
すぐに言葉が帰ってきた。ダンブルドアはローブから杖を出した。
「あるとも」
そう言って、杖をひと振りすると、ボールが急に現れた。
奇妙な出来事に少女は驚きもせず、ただ、ボールを見つめている。
「どうだろう、信じてもらえるかね？ 」
ダンブルドアの問いかけに少女は否定も肯定もせず、ただ、ダンブルドアを見つめている。
もう、睨んではいなかったが、まだ、ダンブルドアへの警戒は解かれていないようだった。
「多分、これは君が友達から奪ったものだと思うのじゃが」
「奪ってはいません。消したんです」
少女がベットから降り、ボールに触れると、今度はボールが消えた。
そして、無表情のまま少女はダンブルドアに問いかけた。
「診察じゃないことは分かりました。でも、それなら何のためにここへ？ 」
「わしはな、君にちゃんとした教育を受けて欲しいのじゃよ」
ダンブルドアが答えると、少女は怪訝そうな顔した。
「教育と言っても、普通の教育ではない。『こちら』ではな」
すると、少女は今日初めて、表情を変えた。
好奇心の色が少し浮かんだのだ。
少女は少し興奮したようにまた、ダンブルドアに質問をする。
「こちら？ じゃあ、『あちら』もあるんですか？」
「ある。君は本来、その『あちら』にいるべき存在なのじゃ」
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心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
天（あめ）(プロフ) - 黒崎15さん» コメントありがとうございます！！参考にさせていただきますね！ (2015年6月22日 16時) (レス) id: 74490199aa (このIDを非表示/違反報告)
黒崎15 - むっちゃ面白かったよ!!夢主の寮はグリフィンドールがいいとおもうよー!!更新待ってるでーーー!!!!! (2015年6月22日 15時) (レス) id: 3e14d86931 (このIDを非表示/違反報告)
天（あめ）(プロフ) - Reginaさん» コメントありがとうございます！！頑張って更新しますね！！！ (2014年5月5日 21時) (レス) id: 3af1da5c93 (このIDを非表示/違反報告)
Regina - とても面白かったです！ 続きが気になります 更新頑張ってください!! (2014年5月5日 21時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天（あめ） | 作成日時：2014年4月28日 21時
