第四章 入学と ページ20
校歌を歌い終わり、皆、寮の部屋に戻り始めた。1年生は監督生に連れられて眠たそうに足を引きずりながら歩く。
寮につくと男女で分けられ、私達は女子の部屋を案内され、皆ゾロゾロと部屋へと入っていった。
部屋はどうやら4人部屋らしく、面倒だなと思った。せめて、私のメレフをどこかにやってくれと言わない人間ならいいのに、と願いながら部屋の扉を開ける。
落ち着いた雰囲気の寝室に待っていたのは2人の女子生徒だった。それぞれ荷物を解いている様で、私の登場に一瞬目を丸くしたもののすぐに笑顔で私を迎えた。
｢はじめまして、私はアンヴァー・エヴァンス。よろしく｣
赤毛の女の子が私の方にやって来て手を差し出した。印象は悪くない
｢はじめまして。私はA・ダンブルドア、よろしく｣
少しまだ抵抗があったが握手をすると、アンヴァーは笑ってもう1人の紹介をはじめた。
｢彼女はキャサリン・クロックフォード。彼女、口数が少ないけどとてもいい子よ。彼女とは小さい頃から一緒だから分かるの｣
｢そう……｣
するとキャサリンが立ち上がりこちらにやって来て、アンヴァーと同じように手を差し出してきた。
｢よろしく、お願いします｣
確かに、あまり喋るのが得意そうではないな
｢こちらこそ｣
そう言って握手をするとキャサリンの頬が少し緩んだので、悪い子ではないな、という印象を受けた。
とにかく人が良さそうなのは分かったが問題はペットについてだ。見せて反応を見るのもいいけれど、見せずに隠しておくのも一つの手だ。
しかし、メレフに不自由な思いはして欲しくない。
やはり言っておくべきか
後で騒がれても困るから
｢……2人にはペット、いないの？｣
そう聞くと2人はほぼ同時に
｢フクロウが1匹｣
そう答えた。そうか、カエルじゃないなら一つ問題が減る
｢そう｣
｢Aは何かペットを？｣
アンヴァーが思っていたとおりの反応を示したので、私は自分の荷物(数は酷く少ない)が置いてあるベッドに近づき、一つ、布のかかった箱を取り上げた。
｢箱は小さいわね、カエル？｣
｢いいえ……ただ、嫌だったら言ってちょうだい。あなた達がこの部屋にいる間はここに入れて鍵をしておくから｣
私はそう言って二人がきょとんとするのを見届け、布を取った。
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心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
天（あめ）(プロフ) - 黒崎15さん» コメントありがとうございます！！参考にさせていただきますね！ (2015年6月22日 16時) (レス) id: 74490199aa (このIDを非表示/違反報告)
黒崎15 - むっちゃ面白かったよ!!夢主の寮はグリフィンドールがいいとおもうよー!!更新待ってるでーーー!!!!! (2015年6月22日 15時) (レス) id: 3e14d86931 (このIDを非表示/違反報告)
天（あめ）(プロフ) - Reginaさん» コメントありがとうございます！！頑張って更新しますね！！！ (2014年5月5日 21時) (レス) id: 3af1da5c93 (このIDを非表示/違反報告)
Regina - とても面白かったです！ 続きが気になります 更新頑張ってください!! (2014年5月5日 21時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天（あめ） | 作成日時：2014年4月28日 21時
