配信者ちゃんの助手になりました。【名前変換オリジナル】

●配信者ちゃんとテスト勉強 ページ14

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ついに、この時期がやってきてしまった。
全学生の敵と言っても過言ではない、【定期テスト】。これは一生恨むべき。
家だと集中出来ないので、自分より年上だと言い張るましろさんの仮住居をお借りして、ワークを広げている。


「…あっ、そこマイナスつけ忘れてる。x=-4！だよ！」
「あ、本当だ。ありがとうございます、ましろさん。」


ましろさんは私の隣で、一緒に問題を解いている。ましろさんはまあまあ頭は良いそうで、確かに正答率は高かった。
…ましろさんを横目に見ている暇はない、もう明後日だ。


「…一郎さんがx……次郎さんがy…旅人算か…」


次の問題はかなり苦手なやつだったりして、ああもう明後日なのに、と私の心を焦らせる。
そういえば初日に英語もあったっけか。それも勉強したい…。
今、何が欲しい？と聞かれたら真っ先に時間！と答える自信がある。


「…あっ、ましろさんこの問題分かっちゃった〜。んふふ、楓は分かるかな〜？」


そうちょっと煽ってくるましろさん。少しイラッとくるが、意識はもうろうとするばかりだ。
どうしよう、まずい、基本の基本なのに、公式を忘れかけている。記憶力がまずい。


「…教えてあげる？」
「………お願いします。」





「…なるほど、で、ここに1を代入で…出来た…」
「理解早いね、楓！天才！」
「ではないですね」


否定早くない！？と椅子から立ち上がるましろさんは放っておいて、次にやろうと考えていた英語の教科書を開く。
授業は真面目に受けたつもりだが…うーん、あまり分からない、かもしれない。


「えー、次英語？ましろさん英語分からないからパース。ファイト！」


急にさっきまで隣で教えてた人間が匙を投げた。なんということだ。
ましろさんは配信しよ〜、と鼻歌を歌っている。
無責任にも程があるだろ。


「…黙ってリスニングやるかぁ」


仕方が無いので、スマホでリスニングをやることにした。






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