性に合わねぇ ページ24
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じっとこっちを見つめるふたりに恥ずかしくなってマフラーに顔を埋めると、陸が私の髪をぐしゃぐしゃに撫でた。
「やっぱAだわ。Aの笑顔が足りないんだよ、俺ら。な、やましょー？」
「ふっ、そうっすね。なぁA、健太はAの好きな健太のままだよ。一日中ずっとAのことだけを考えて生きてる」
「…っ、そんなわけ、ないじゃん。だって、迎えに来てくれない。それに、私の気持ちが迷惑だって言った。今さら、何？私とケンちゃんはもう関係ないんだってば！」
踵を返して階段を下りようとすると追いかけてきたやましょーに左肩を掴まれた。
「……っ、A待てって！健太は俺らのことも今のアンバーのことも、Aのことも。…全部独りで背負ってんだよ」
「…………どういうこと？」
やましょーに視線を移すとにっこりと微笑んだ。
「健太のこと一番わかってるAに簡単な問題出してやるよ。自分とA。健太ならどっちを守ると思う？」
その瞬間、大好きなケンちゃんの笑顔が浮かんだ。どうしてそんな簡単なことに気付かなかったんだろう。
「っ、バカじゃな、いの」
力が抜けて地面に座り込むとぽたぽたと溢れる涙。
「ふっ、その通り。バカだよなぁ、でも健太ってそういうやつだろ？」
そうだよ。ケンちゃんは私や仲間のためには大事なものなんて簡単に捨てる男だ。それがたとえ自分自身だとしても…。泣いてる私に陸がヘルメットを被せた。
「A、今からナイトのとこ行くぞ」
「陸の後ろは絶対やだ。やましょーの後ろがいい」
「は？お前調子乗んなよ。陸様の後ろに乗りたがる女子に頭下げてこい」
「居ないでしょ、そんなに」
「っ、うっせぇよ！」
怒る陸を無視してやましょーの後ろに飛び乗ると拳でヘルメットを軽く叩かれた。
「暴れんなよ」
「それはこっちの台詞ですぅ。乗り込んでどうするか考えてるの？」
「さぁ、わかんねぇ。ただ、守られてんのは性に合わねぇんだ。Aも同じだと思ってさ」
アクセル全開で飛ばすやましょーにぎゅっ、としがみついた。
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Lala(プロフ) - タムさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。労いの言葉もありがとうございます。タムさんも書き手でいらっしゃったんですね！タムさんのコメントのおかげで執筆意欲が上がっていたのでこちらこそ感謝を伝えたいです。ありがとうございました！ (2022年3月10日 11時) (
レス) id: 7b2010937b (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - Megさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。幸せだと言って下さると執筆してよかったなと改めて思います。Megさんの更新にたくさん励まされ勝手に勇気をいただいてました。これからもともに頑張りましょうね！またお話読みに行きます♪ (2022年3月10日 11時) (レス) id: 7b2010937b (このIDを非表示/違反報告)
タム(プロフ) - 完結おめでとうございます💐そしてお疲れ様でした☺️私も書き手の時期があったので、最後まで書き続けることの大変さを知っています。だからこそ感謝の気持ちでいっぱいです😢Lalaさんとこの作品に出会えて幸せです💭♡ (2022年3月9日 1時) (レス) id: 2c73cc4c7d (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ぬぁ😭やっぱりこの作品好きです！！幸せな時間をありがとうございました！！番外編も楽しみに待っています✨ (2022年3月8日 22時) (レス) @page45 id: cd0d8bd3ad (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - タムさん» コメントありがとうございます！今夜更新分で全ての理由が明らかになりますのでお楽しみに🌟ぜひこのお話の結末を見届けてください🙏🏻毎回コメントありがとうございます🥺 (2022年3月8日 21時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lala | 作成日時：2021年11月2日 17時
