舐めときゃ治る ページ18
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「あ、あの…！神谷 健太っ！」
歩道橋の上から身を乗り出して叫ぶとゆっくりとこっちを振り返った。
「あ、えっと…どうして今日は走ってないの？」
「は？」
「私、…いつもここで見てるの！バイクに乗ってる神谷 健太を見てる！」
神谷 健太は喋ることもせず、じっと私を見上げている。
「…っ、楽しそうだから！バイクに乗ってる神谷 健太は楽しそうに笑ってるから。その笑顔が見たくて、いつもここから見てる」
って、本人目の前にして何言ってんだろう。
「…………やましょーと喧嘩した」
「へ？」
「…夢ん中でやましょーと喧嘩してて、朝起きてもなんか気まずくて。わけわかんないけどだんだんムカついてきて…、そしたらマジで喧嘩した。バイクの鍵、やましょーが持ってっから。だから今日は乗れない」
……なにその理由。あまりにもくだらない理由に一気に体の力が抜けて地面にへなへなと座り込む。
カンカンと駆け足で階段を上ってくる音がしたと思ったら、目の前にはフードを脱いだ神谷 健太。
「どした？気分でも悪りぃの？」
「……1週間のご褒美なのに、そんなくだらない理由で暴走しないとか信じらんない」
「え、めっちゃ怒ってる。ごめん、…なんかごめん」
心配そうに眉を下げて私の様子を窺う。その口角には薄っすらと血が滲んでいる。
「……血、出てるよ」
「え、あぁ…大丈夫だよ。こんくらい舐めときゃ治るし」
その言葉に身体が勝手に動いたんだ。
両肩に手を置くと、そっと口角にキスをした。
「…っ、お前何やってんの、」
「だって、舐めたら治るって言ったから」
「いひひひ、変なオンナ」
目を見合わせて笑うと、今度はどちらともなく唇が重なった。
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Lala(プロフ) - タムさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。労いの言葉もありがとうございます。タムさんも書き手でいらっしゃったんですね！タムさんのコメントのおかげで執筆意欲が上がっていたのでこちらこそ感謝を伝えたいです。ありがとうございました！ (2022年3月10日 11時) (
レス) id: 7b2010937b (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - Megさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。幸せだと言って下さると執筆してよかったなと改めて思います。Megさんの更新にたくさん励まされ勝手に勇気をいただいてました。これからもともに頑張りましょうね！またお話読みに行きます♪ (2022年3月10日 11時) (レス) id: 7b2010937b (このIDを非表示/違反報告)
タム(プロフ) - 完結おめでとうございます💐そしてお疲れ様でした☺️私も書き手の時期があったので、最後まで書き続けることの大変さを知っています。だからこそ感謝の気持ちでいっぱいです😢Lalaさんとこの作品に出会えて幸せです💭♡ (2022年3月9日 1時) (レス) id: 2c73cc4c7d (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ぬぁ😭やっぱりこの作品好きです！！幸せな時間をありがとうございました！！番外編も楽しみに待っています✨ (2022年3月8日 22時) (レス) @page45 id: cd0d8bd3ad (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - タムさん» コメントありがとうございます！今夜更新分で全ての理由が明らかになりますのでお楽しみに🌟ぜひこのお話の結末を見届けてください🙏🏻毎回コメントありがとうございます🥺 (2022年3月8日 21時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lala | 作成日時：2021年11月2日 17時
