七夕記念!〜織姫、彦星〜 ページ3
7月7日。
普段離ればなれになっている織姫と彦星が出逢う日であり。
子供達が、叶わぬ願いを短冊に込める日である。
暗く蒼い、空。
天の川周辺で男女が巡り会う。
「久しぶり〜」
「久しぶり、彦星」
お互い、顔は整ってはいるものの、疲れが滲み出ていた。
織姫が、鼻で嘲笑う。
「神様も意地悪よね〜」
彦星も、端整な顔を歪めた。
「あぁ、1年に1回しか会わせてくんねぇのに仕事が山程」
そう言い2人は色とりどりの紙の山を見る。
織姫は溜め息と愚痴を吐き出した。
「神様が叶えられる願いの選別〜始めるか〜」
織姫は嘆きながら、1枚の紙を手に取る。
幼い文字で書かれた願いは素直であるものの、拗ねてしまっている織姫にとっては意味不明な物として取られてしまった。
「わぁ〜これ見て」
織姫の声に、紙を拾おうとしていた彦星が振り向く。
嫌な予感。
「どうした?また変な願い事か?」
織姫は彦星の言葉に頷いた。
短冊に込められた願い。
【すだ ○○きになれますように!】
織姫が嘲笑う。
「ね?」
彦星は笑うより、呆れていた。
「願うだけでこんなイケメンになれるなら苦労しないよ」
織姫は少し考えた後、同意を返す。
そしてまた、文句を吐きながら、選別を開始した。
「はぁ!?」
彦星が大声をあげる。
それに驚いたのか織姫が駆け寄った。
「ほら」
そんな織姫に彦星は短冊を見せ付ける。
【テストで1位になるますように!】
「………はぁ?」
しばらく考え込んだ後、織姫から間抜けな声が聞こえた。
「そんなもん、自分で努力して取れや!ちゅうか、文字間違っとるがな!」
急に関西弁で話し出した織姫を彦星は額に汗を浮かべながらなだめる。
「どーどー、関西弁になっとるって!」
織姫はとある企業の社長であり、自らの努力のみで、そこまで辿り着いた。
頭に来るのも分かるが、口が悪過ぎる。
「知らんわもう!」
私は彦星に“素”を見られてしまった恥ずかしさとムカムカする思いで頬を膨らませ、彦星に背を向けた。
そんな私の肩を彦星が優しく擦る。
「見せた僕も悪いけど、こんなんでいちいち愚痴ってたら終わらないって……」
そうだ、終わらせないといけないんだった。
私は振り向き、笑う。
「そうやな、終わらへんな!」
可愛く、無邪気(邪悪)に笑う君を見て、自然と、笑みが溢れる。
「うん」
今すぐにでも、君を抱き締めてしまいたい。
(遅いけど)七夕記念!〜儚き願いを星に託して〜→←ロリ信者さんリク! 〜日常会話「異性のタイプ」〜
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ロリコンサンダー - しーずんぺろ子さん» リクエストありがとうございました!久し振りに初心に戻れた気がしましたwこれからも、宜しくお願いしますね! (2020年3月4日 22時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー(プロフ) - ぜにがみさん» お久しぶりです!(遅い)なんだかんだ忙しくてなかなか更新できず( ̄▽ ̄;)すみません……、ショタ子ちゃんは……もう知りませんw (2020年1月19日 22時) (レス) id: 726db12174 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - お久しぶりです。あけましておめでとうございます。久しぶりにこちらの方更新されましたね笑(見に来るのが遅い) (2020年1月13日 17時) (レス) id: b96182d49a (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - アエルさん» 遅くなってごめんなさい。なんかそれ照れますねwwでも嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年9月10日 1時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - 李杏さん» ありがとうございます、遅くなって申し訳ございません。部活に勉強、どっか行けって感じですが、少しずつでも更新していきます!ロリコンの夏休みは終わったのだよ(泣) (2019年9月10日 1時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ショタコンサンダー&ロリコンサンダー | 作者ホームページ:http:
作成日時:2019年7月2日 6時