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*6* ページ7

「絶対嫌われてます.....」




18「またそれ?」




「だって!!!智さん!!」





キャンプも第1クールが終わって休養日。





久しぶりにAを飯に連れてきたら、また誠司の話。




Aは俺が大学で4年生だった時に1年生だった。



チーム専属のトレーナーとして頑張っていたけど1年生だからどうしても頼りなくて、色々厳しいこともたくさん言った。



それでも、食らいついてきたこいつを、俺はトレーナーとして今では心の底から信頼している。まあ、そんなこと口が裂けても言わないけど。








18「まあさ、あいつも色々あるんだよ。」




「いろいろってなんですか...。もう5年目なのに...。私、よっぽど誠司さんに嫌われるような事しちゃったんでしょうか...」






こいつからは、誠司の事に限らずいろいろ相談されるけど。


誠司から、Aの過去のことを聞いている身としては下手なことは言えない訳で。






18「嫌われてないだろ。トレーナーと選手として付き合ってるだけだろ?慎吾とか、宮國とかが距離近すぎなんだよ、お前と」


「そんなもんでしょうか...」







誠司の気持ちもわからないでもないけれど。







過去のことを隠したいのなら、もっと上手にやれよなんて。








『これが、俺なりの償い方やねん。』






あいつのあんなに辛そうな顔を見たら言えなくて。









俺にとってはAも誠司も両方大事だから。









18「償い....か。」



「智さん、今なんか言いました?」



18「いや、なんでもない。」








どちらも幸せになる方法があればいいのだけれど。

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作者名:ジャス | 作成日時:2019年2月7日 8時

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