＝たべて・・２＝ ページ2
次の日の歌番組の収録で
朝、楽屋に入ったら
甘く伊野尾が近寄って来た。
甘い香りを纏って
「こうたぁ・・おはよぅ・・ふふ。」
そう言って、俺のアウターの裾をそっと握る。
＿＿＿＿あ〜・・甘ったるい。＿＿＿＿＿
俺は素っ気ない態度で
「あぁ・・。」と言った。
伊野尾は俺の顔を覗き込んで
「もぅ。こうたぁ・・。
おはよぅって言って・・？」
そう言いながら、首をコテンと傾げる。
・・俺は、その甘さに・・また苛立って
素っ気なく言い捨てる。
「うっせーな。向こう行けよ・・伊野尾。
朝から、甘ったりーなっ。」
「むぅ〜。そう言う事言うと・・
しつこくするよ。おれ。」
「あ〜、ど〜ぞ。お好きに。」
と言った俺をじ――っと見つめて
小さい声で
「こうたの・・いじわる・・。」つって
パタパタと楽屋を出て行った。
・・・はぁぁ〜〜。あめぇ・・
＿＿＿＿甘ったりな・・ホント＿＿＿＿＿
・・・と、しかし。
・・・言い過ぎたか？
あ〜〜っ。いちいち、めんどくせぇ〜なっ。
イライラさせんなよ。
俺は大きなため息をつき
舌打ちをしながら、
楽屋を出て伊野尾を探した＿＿＿＿＿＿＿＿。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
伊野尾は、人気のない階段の所に
俯いて膝を抱えて座っていた。
「おい、伊野尾＿＿＿。」
声を掛けてすぐ、顔を上げ
パタパタと走り
伊野尾はギュッと俺に抱き着いた。
俺を見つめて
「こうたぁ・・
来てくれたの？・・うれしぃ・・。」
俺の胸元に顔を埋め、頬をすり寄せた。
「まぁ・・
悪かった。言い過ぎた＿＿。」
伊野尾はポロポロと涙を頬に落として
「ぅぅん。ごめんね、こうたぁ・・。
おれぇ、気を付けるから・・
キライにならないで？」
そう言って、
強く強く俺をぎゅぅっと抱き締める。
俺は伊野尾の髪を撫でながら
「・・嫌いになる訳ねぇだろ・・。
ただ、お前が甘いから＿＿＿＿。
あぁ、また、甘い匂いすんな。
伊野尾、何かつけてんのか？」
伊野尾は俺をジッと見つめ
「・・つけてないよ・・。
香水もつけてないし・・
もしかしたら、柔軟剤の香りかも・・。」
「柔軟剤・・？
いや、服からじゃなくて・・
お前本体から、してんだけどな・・。
・・まぁ、いいや。戻ろうぜ、ほら。」
「うん・・。
ねぇ・・こうたぁ・・・。」
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あひる(プロフ) - いのまるさん» やっは〜〜〜( *´艸｀)いのまるっちぃ〜。コメントありがとぅ♪うへへ、うへへ。更新頑張る！！ (2017年3月15日 20時) (
レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
いのまる(プロフ) - やぶおおかみの企みにドキドキしてます！赤ずきんいのさんも可愛い♪続きが楽しみです！！ (2017年3月15日 20時) (レス) id: 124dce6461 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 緑のジャス民さん» 緑のジャス民さん！！コメントありがとございますぅ！！( *´艸｀)即座に読んで頂いて嬉しいなぁ〜♪でへへ。セリフ褒めて頂いて嬉しっ(*´▽｀*)更新、頑張ります！！ (2017年3月15日 17時) (レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
緑のジャス民 - 甘やかな苛立ちを見ていて可愛い伊野尾ちゃんとオオカミ薮くんの続きが出でいて即座に読んじゃいました（笑）薮くんの最後のセリフカッコよすぎます…更新頑張ってください！ (2017年3月15日 15時) (レス) id: c6b89ca3bf (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - にのんさん» にのにのにのんちゃま〜〜！！気になってくれて嬉しい！！ふふ・・ありがとうぅ！！ (2017年3月15日 15時) (レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あひる☆
| 作成日時：2017年3月15日 14時
