邪魔 ページ7
「……大体お前な、いっつも遅くまでいて、親に怒られたりしねーのかよ」
「大丈夫大丈夫。うちの親心配しないから。」
娘のことなんかどーでもいい親だし。
先生は聞いておきながら無視。
これ以上帰らせようとしても無駄だと思ったのか、本格的に机に向かい始めた。
「先生ー、なにしてんのー?」
「仕事。」
「手伝おうかー?」
「いいっつの」
「せんせー」
「うるせえ」
あ"ーーー……と声を出されても私は大人しく引き下がったりしない。
「ねー先生、名前よんで?」
「篠原さん」
「じゃなくて下の名前!」
「……」
「先生、手止まってるよー?」
「誰のせいだ!」
「あははー」
だーーーくそっ!と結構マジで機嫌が悪くなってきた先生に、そろそろやめた方がいいかな?と感じた。
「……先生、私、邪魔?」
「うん」
即答されちゃった。
.
.
「……………先生」
「あ"ぁ?」
「……私、ここにいてもいい…?」
「……………」
先生は、目をずっと合わせないまま、呟いた。
「………好きにしろ。」
あぁ、先生。
やっぱり好き。
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作者名:CHOCO | 作成日時:2016年8月27日 19時