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ひとり ページ12
「せーんせ!」
職員室から出て廊下を歩いていた先生に声をかけた。
先生は私の方を見ると鬱陶しそうにため息をつく。
「ハァ…なんですか?」
「見かけたから声かけた」
「あっそ」
じゃあ行くな。と私に背を向け歩き出す先生。
「えっ!?待ってよ先生ー!ちょっとでいいから話そ?」
「やだ。俺は腹減ってんの。」
「ええー」
じゃあな。と、今度こそ先生は歩き出した。
先生と話す時、私は無理矢理笑ってるんだと思う。
それでも、それが先生の前だと全然苦しくないし、
先生の前では、少しでも明るくて素直な子でいたかった。
先生が行ってしまい、1人廊下に残された私は、
ただ、独りで、俯いていた。
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作者名:CHOCO | 作成日時:2016年8月27日 19時