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可愛い子 ページ11

昼は、神楽ちゃんと一緒に食べる。


私達は中庭で、2人並びお弁当を広げた。





「Aー、おかずもらっていいアルか?」

「いいよー」



私の弁当箱から玉子焼きを一つつまみ上げた神楽ちゃんは、それを口に運ぶと幸せそうに笑った。


「やっぱAの料理は美味いアル!」

「ありがとー。神楽ちゃんが食べてくれるなら私毎日作る!」

「キャッホイ!やったアルー!」



ああ、なんて可愛いんだろうこの子は。







「………あ、先生」

「えっ」


神楽ちゃんのその言葉で、私はパッと顔を上げる。


すると、職員室から出てくる先生の姿が見えた。




神楽ちゃんはそんな私を見てニヤニヤすると、
ポンポンと背中を叩いてきた。


「行ってくるヨロシ」

「えっ、いいよ!」

「だめアルー!せっかくのチャンス無駄にしてどうするネ!早く行くネ!!」

「う、うん!」




神楽ちゃんに強く背中を押され、

私は先生の元へ駆け出した。

ひとり→←お兄ちゃん



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作者名:CHOCO | 作成日時:2016年8月27日 19時

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