共同任務 ページ7
「あー、皆さん聞こえますか？こちらAです」
動作確認の意も込めて、通信魔道具に向かって話しかけると団員たちから返事が帰ってくる。
『はい、聞こえます！』
「巡回中に何か異変はありましたか？」
『私は町の東の方へ来ているのですが、特に異常はありません！』
『西も同じく異常ありませんっ！』
『南も同じく…ただ、店を荒らされたという者に話を聞くことが出来ました。』
「分かりました。こちらも町長とのお話が終わったので1度集合しましょう。場所は町の中央付近の広場、噴水があったと思うのでそれを目印に。」
私の言葉を最後まで聞き、団員たちはそれぞれ返事をして通信を切った。
「ここは丁度町の北に位置しているから、見回りがてら私達も中央に向かおうか」
「はい！」
素直なレオの返事を聞き、ニコリと微笑んでから私はまた
"日輪創成魔法 薄日の先導者"
「？待ってください、姉上！」
が、特に何の変化も起こらず、またそれを気にする素振りもなく歩き始めた私は疑問を抱いたレオに呼び止められた。
「ん、どうしたの？」
「今のは魔法…ですか？」
「あぁ、今のは探索の為の魔法だよ。この町の全体を自分の魔で薄く覆って魔力を持ってる人を感知するの。」
「町全体を…！？」
驚いているレオに上を見るよう促す。
柔らかな太陽の日差しが降り注いでいる以外に変わったところはない。
「今浴びてる陽の光がそうだよ」
小首を傾げる可愛い弟にそう告げると、レオは近くにいた町人が振り返るほどの大声を上げた。
「ええええ！！！？これが全て姉上の魔法なのですか…ッ！！！？」
慣れてはいるが、耳にくるその声に苦笑いしつつも答える
「うん…。とはいっても、私の魔力というより、大気中に元々ある自然の
それはマナゾーンと呼ばれる高等技術を身につけているAだからこそなせる技だが、レオはまだ知らないようでポカンとしている。
「まぁ、レオにもそのうち分かるよ」
Aは笑顔でポンポンと弟の頭を撫でる。
すると今朝と同じように顔を赤くするレオ
「(最近姉上に触れられると顔が熱くなるような…？)」
自身の感情の変化に違和感を覚えつつもレオは前を行く姉を追って歩き始めるのだった………
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
