女子会 ページ40
波乱の(？)入団試験から数日後、私はヴァーミリオン家のテラスにいた。
可愛らしい花が咲き乱れる庭園を眺めながら、ゲストの到着を待つ。
目の前のテーブルにはティーポットやケーキスタンドなどのアフタヌーンティーセットが並ぶ。
「早く来ないかなぁ…」
沢山のケーキと共に飾られたスイートピーを見つめながら、妹の様に可愛がっている2人を想う。
今日は従姉妹であるミモザとノエルの魔法騎士団 入団を祝しての女子会なのだ。
ーーーーー…
「A様、ミモザ様とノエル様がご到着なされました。」
使用人の声とともに、小鳥の鳴くような声が聞こえてくる。
「Aさん、お久しぶりです！今日はお招きいただき、とても嬉しいですわ！」
「…久しぶりね」
「ようこそ！ミモザ、ノエル」
天使のような2人の顔を見て私は立ち上がり、笑顔で2人を席へと促す。
「まあ、可愛らしいお花ですわね」
「そうでしょう？スイートピーの花言葉は門出、優しい思い出、飛躍なんかがあって……いまの2人にピッタリでしょ？」
植物魔法の使い手であるミモザはすぐにテーブルの花を話題にした。
そんな彼女にニコニコしながら自分で今日のためにと選んできた花についての説明をする。
「さすがAさん、相変わらず幅広い知識をお持ちですわ」
ミモザは戸籍上では私の従姉だが、実際の血縁関係でいうとかなり遠いからか、私とは似ても似つかないふんわりとした空気を持っている。
その見た目通りに性格も穏やかで優しい彼女だ。将来はきっといいお嫁さんになる。というか私のお嫁さんにしたい。
「あ、2人とも団のローブ着てきてくれたんだね！
よく似合ってるよ！」
私は馬鹿な考えを抑え込んで笑顔を向ける。
折角だからと、今日はそれぞれ入団する団のローブを着て来て欲しいと頼んでいたのだ。
「ミモザは金色の夜明けに入ったんだね」
「はい！」
金色の夜明け…ヴァンジャンス団長のところか…
あそこなら団長も副団長もしっかりしているし、貴族や王族も多いだろうからそれほど心配はいらないかな
「で、ノエルは……黒の暴牛かぁ…」
「な、なによ…文句ある！？」
「いやあ、文句は無いんだけどね…」
』
賭博場で素っ裸にされて豪快に笑う男の姿が脳裏をよぎる。
ヤミ・スケヒロ……
よりによってあの人の団か……
訝しむノエルを前に私は頭を抱えた。
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
