団長会議 ページ25
「あれ？珍しい組み合わせだね〜？」
ノゼルさんの機嫌の悪さが限界に達そうとした時、救世主が現れた。
私たちをこの場に集めた人物…魔法帝だ。
「わぁ〜Aちゃん久しぶりだねぇ！って、この魔法！！日輪魔法だよね〜！！？久しぶりに見たなぁ！！やっぱり凄いね！！！」
「えぇ…？まぁ、はい…？」
ノゼルさんとヤミさんが引く程の勢いで話しかけられ、私も曖昧な返事を返すので精一杯だった。
「ってあれ！？フエゴレオン君が寝てるのって珍しいね！！？もしかしてこれも…？！」
「あ、"微睡みの永日"です」
魔法帝はお兄様をチラリと見てから、私にキラキラした目を向ける。そして彼に魔法の名前を告げるとより一層目を輝かせた。
「うわぁ！久々過ぎて気づかなかったよ！！何年ぶりかな〜！？……でもあれって、対象者の生命維持機能を強制的に眠らせて殺しちゃう魔法じゃなかったかな？」
妙に冷静なトーンで最後の言葉を言うものだからその場の空気が凍りつく。
「おま…」
あのヤミさんですら絶句して片手を立てて拝んでいる。
「ちょっと魔法帝…！誤解を招く言い方しないで下さい！」
魔法帝に握られた手を振り払い、同時にお兄様にかけた魔法を解除した。
「…う、……はっ！魔法帝…！？私は一体…」
するとスヤスヤと眠っていたフエゴレオンはガバっと体を起こした。
「今回はお兄様の視覚と脳の一部を眠らせて回復効果を高めていただけですっ！……確かに、昔は色々と失敗もしましたが…今は完璧にコントロール出来てるのでご安心を！」
そこまで一息に言うと、魔法帝はヘラヘラしながら頭に手をやり謝ってくる。
「いや〜魔の感じであれが回復魔法なのはわかってたけど、バリバリの攻撃魔法を応用して回復魔法にしちゃうなんて…すっごくレアだよね！！そんなの見てたらちょっと嬉しくなっちゃってさ。つい。」
全く、強い人ってのはどうしてこうも変人なのだろう…
完全に私で遊んでいたであろう魔法帝をジットリと睨んでから意識が覚醒し始めたお兄様の元へと歩み寄る。
「…A？私は…」
「お兄様、ごめんなさい。…疲れているようだったので、少しでも休んで欲しくて…」
そういうと私のお兄様は力強く私の頭を撫でた。
「妹に心配はかけまいと思っていたが…お陰で随分と調子が良くなった」
ありがとう、その言葉に私はこれ以上ない程の笑顔を見せたのだった……
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
