団長会議 ノ間幕 ページ26
「うんうん、Aちゃんの魔法も見れたことだし、そろそろ団長会議に向かわないと。」
またマルクスくんに怒られちゃう、そう言って魔法帝は本部の会議室へ向かって歩き出し、Aとフエゴレオンもそれに続いた
そして…
「あー、結局賭場に行きそこねたじゃねーか」
「知るか」
その場にはヤミとノゼルが取り残された。
2人も同じく歩き始めるが、会話など無く重い空気が流れる。
「…なんつーか、お前も大変だなァ？」
そんな中で話し始めたのはヤミだった。
「………何がだ」
前を行く3人には聞こえない程度の音量で渋々返事をするノゼル。
「いや、だってめっちゃ人気だよ？
…………お前の想い人」
「……な…」
その時のノゼルの動揺した顔に、今度はヤミが驚く。
「え？好きなんじゃねーの？Aのこと。」
少し前にいるAを指差し、平然と言うヤミ
「………」
眉間に皺を寄せて黙るノゼルを他所にヤミは続ける。
「ユリウスの旦那は何考えてんのかわかんねーけど、熱血真面目大王なんか、絶対気があんだろ。あ、あと弟の爆発ヘッド君もかなりのシスコンだったし。」
「…」
「そりゃああんだけ仕事できて王族で見た目も良けりゃあ人気にもなるわな。かくいう俺も(秘書として)狙ってる1人だけど。」
「！…フン、戯言を…」
ヤミの発言に殺気立っておいてなお、自分の思いを認めようとしないノゼルにヤミは新たなタバコに火を付けて咥え、煽るような笑みを浮かべて畳み掛ける。
「でもま、今のところ大王が優勢だわな〜。だって拠点でも家でも四六時中一緒にいるわけだし？Aのやつもなんだかんだ言ってお兄様大好きっ子だからなぁ？」
少し顔を赤くしてフエゴレオンと談笑しながら前を行くAを見て言うヤミ。
そのヤミの視線を追ってさらに不機嫌になるノゼル。
「魔法ではライバルかも知んねーけど、こっちに関しては勝負にもならねぇかもな」
ぷぷぷと言ってわざとらしく口に手を当てているヤミ。
だが次の瞬間、ヤミのタバコの火がノゼルの放った水銀によって消される。
「その口 余程聞けなくして欲しいようだな…」
怒りを露わにするノゼルの瞳に熱が宿る
「……Aは、いや、A
ノゼルの視線はしっかりとAを捕えていた
静かに獲物に狙いを定める大鷲の存在に、Aが気づくのはまだ先の話……
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
