首席の実力...！ ページ5
「中庭で首席と特待生が決闘だってー！！」
「すげー！」
多くのギャラリーの視線の先には
「私の名はアスモデウス･アリス…入学式で新入生代表挨拶をするはずだった者だ」
アスモデウス･アリス
入試 首席、火炎系魔術を得意とし、破壊と美徳を司る貴族悪魔。
礼儀を重んじるため、侮辱されると非常に怒る。
Aとは家ぐるみの交流があり、幼馴染。
そして、
「ひぃぃぃ…；」
震え上がる入間くん。
「先の挨拶…、君が抜擢されたのは、理事長の依怙贔屓だ！呪文も理事長の入れ知恵のパフォーマンスだろう！私は…実に悔しい…！！」
折角制服も新調したのに！
という彼には昔から少しズレた所があった。
最近はあまり会ってなかったけど、相変わらずだなと、2人から少し離れたところで観察するAは思う。
「それにっ…！」
そしてそんなAにアスモデウスの視線が移る。
釣られて入間くんもアスモデウスの視線の先にいるAを見つめる。
「？」
それに気づいたAは
「くっ！何故…何故貴様がAと親しくしているのだ…！！！？」
「うわぁ！？」
ゴウ！と音を立てて大きな火球が入間に放たれる。
「晴れ舞台を汚された私には…君が優秀な悪魔か確かめる権利がある！」
なァ？
と黒い笑みを浮かべるアスモデウスに、観衆が湧く。
「さぁ、この衆人監視の下…君の実力が私よりも上だということを証明してみせろ！
その身をもって…！！！」
それからの約20分間はアスモデウスの一方的な攻撃だった。
入間くんは風下にいるのに加えて、隠れる場所もほとんど無い…
しかもアリスは結構本気だね…
アスモデウスは首席。
その実力は高く、いくつもの火球を操り容赦なく入間を攻め立てた。
「ヒュー！やれー！！」
「流石アスモデウス！」
だがそんな歓声も次第に小さくなっていった。
なぜなら…
「き、貴様…っ、何故当たらない…！？」
「す、すみません…すみません…っ」
入間はアスモデウスの業火を完璧に躱し続けていたのだ。
全力で動き続けた2人はついに膝をつき、ゼェゼェと肩で呼吸をする。
「
「まだ1回も攻撃してないぜ」
「(ピクっ)」
「え？なに？手をだすまでもないってこと？」
「私など…攻撃するに値しないということか…ッ」
つづくよ
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にゃ−ちゃん - とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年5月23日 22時) (
レス) id: e414f5566f (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 更新頑張ってください…応援してます。 (2021年5月11日 5時) (レス) id: 7cfed39eff (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - 面白いっすねこれからも更新がんばってくださいね (2020年4月27日 23時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年3月25日 12時
