みんなの使い魔 ページ12
「アズくん凄い！」
アリスが召喚したゴルゴンスネークを見て目を輝かせる入間くん。
そんな彼にアリスとゴルゴンスネークはペコりと頭を下げた。
「有り難きお言葉…しかし、入間様がこれから召喚される魔獣に比べれば…」
自分など大したことは無いと笑うアリスに入間は項垂れた。
そのとき、またしても生徒たちが歓声を上げた。
「わー！すごい！」
「流石はヴィネ家！」
その中心には、獅子の身体に鷲の上半身と翼を生やした漆黒の魔獣を侍らせたAが立っていた。
先程までのヘラヘラした態度が嘘のように、その姿には品格がありスっと目を細めて彼女が笑えば、ザワついていた周囲の生徒も息を呑んだ。
「(グリフォン…。なるほど、あの態度は実力に裏付けられたもの、ということか)」
思った通り、アスモデウスとAがツートップという感じか…
名簿のようなものに何やら書き込みながらカルエゴは考察する。
「Aちゃんのも凄いね！格好良い！！」
「まぁ、アリスよりはね？」
「はァ！？
私のゴルゴンスネークとて凄いだろうがッ！」
「(まぁ…人を煽って楽しむ性格は容認できんが…)」
召喚した後のやり取りをみて、少し評価を改めたカルエゴであった。
「(それにしても、アスモデウスはこの実力で入間に負けたのか？Aの奴も、アスモデウスほどでは無いが入間をそれなりに認めているのだろう…信じがたいが………)」
まぁ、直ぐにわかる…
「次、入間」
記入を終えたカルエゴは入間を人一睨みし、彼の名を呼んだ。
「はっ、はい！」
そして入間は緊張した面持ちで羊皮紙をロウソクにくべようとした。
が、少しの間動きが止まりその後何故かもの凄く笑いだした。
「すげー、めちっちゃ笑ってるぞ…」
「流石 特待生…余裕だな」
「流石です、入間様！」
その様子にアスモデウス始めギャラリーはどよめく。
入間が心の中で、何も出来ずに退学になることを望み、歓喜の涙をながしていることなど知らずに。
ースキ魔ー
「くっ、Aの使い魔グリフォンは確かに凄かった…そしてあの…佇まい…」
授業の時のAの姿を思い返すアスモデウス
幼い頃から聡明で可愛いかったが…
「美しかった…」
それなのに、私はまたAに悪態をついてしまった！
どうしてもっと素直になれんのだ、私は…！
自宅で1人、頭を抱えるアスモデウスだった…
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にゃ−ちゃん - とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年5月23日 22時) (
レス) id: e414f5566f (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 更新頑張ってください…応援してます。 (2021年5月11日 5時) (レス) id: 7cfed39eff (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - 面白いっすねこれからも更新がんばってくださいね (2020年4月27日 23時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年3月25日 12時
