魔界4日目 午前 ページ5
「「………夢じゃなかった！！」」
次の日、各々の部屋でAと入間は似たような目覚めを迎えた。
「グッモーニンッ！Aちゃん！」
朝からテンション高めなサリバンがAの部屋に入ってくる。
その後ろには、入間くんもいた。
「昨日はよく眠れた？？」
「う、なんとか……」
ベッドだけでも趣向を変えてくれるように頼もうかと思ったが、サリバンの顔を見てなんだかもうどうでも良くなってしまった私は曖昧な返事をして、入間くんと共にダイニングルームへ向かった。
そこでは、見た目はアレだが、豪華な朝ごはんが待ち構えており、私と入間くんは優雅な食事タイムを迎えた。
こんなに落ち着いて朝ごはんを食べるのは何年ぶりだろうか。
いつも子供たちに食べさせてあげるのに手一杯で自分のは空いた時に掻き込む感じだったもんなぁ…
そんなことをしみじみと考えながら食べている間に、入間くんは大皿を幾つも空にしていた。
「入間くんて、結構食べるんだね」
「えっ！？そう、ですかね…？ははは…」
食事を楽しむと言うよりも、出来るだけ多く食物を摂取することに重きを置いているようなその食べっぷりに、彼には彼の事情があるんだな、と勝手に察してそっとしておいた。
「さ、今日は入学式だからね！
食べ終わったら準備しておいで？」
「あ、はい…」
しばらくして、サリバンは食後の魔茶を啜っている私たちを促し、私達もそれに従ってダイニングルームを後にした。
「入間くんって、勝手に呼んでるけど、私たちちゃんとした自己紹介まだだよね…？」
自室に戻る途中、Aから入間に声をかける。
「えっ？あ、あぁ、そうですね…」
なぜか畏まる入間くん
ほんとに、腰の低い子だな…
彼は同い年くらいの院の子供たちと比べても、苦労してきたのが滲み出ているように感じる。
「私はA。15歳。孤児院の出身で人間界ではそのお手伝いとかバイトとかしてた。ここへ来た理由は…」
そこで少し眉間に皺が入る
そんな私を見て入間くんはすかさず気遣いを見せる。
「言いたくないなら、言わなくても……」
「いや、いいの。
ここに来た理由はね、好奇心旺盛な牧師が悪魔召喚を興味本位で試して、サリ…おじいちゃんを呼び出したからなんだよね…」
呆れてものも言えないというAの様子を見て、僕と似てるな、と入間はひっそりと共感を抱いたのだった………
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(´･ω･`) - こんにちは。初めて見たのですがキャラとの距離感たまりません。時間があるとき更新してくれると嬉しいです。応援しています！ (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
まそっぷ(プロフ) - キャラとの距離感が好きです ﾌｧｲｯ (2020年4月29日 1時) (レス) id: 2db0c0705d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - すごく面白くて続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 8a8ffa0991 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - さゆゆ☆さん» 初めまして！コメントありがとうございます！私はカルエゴ先生ですね！アズくんもこれから活躍する予定ですので、どうぞお楽しみに！ (2020年4月6日 1時) (レス) id: fddd5c4c33 (このIDを非表示/違反報告)
さゆゆ☆ - すごく面白かったです！私はアズくん推しなんですけど、ふーじー。さんは誰推しですか？ (2020年4月4日 6時) (レス) id: ac463600dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年3月25日 1時
