魔界8日目 ページ10
不幸や災難とは何故か続くものである。
「ひぃぃぃ！！！」
ドォン！！ ゴウッ！！ ドカーン！！！
ここは中庭。入間くんは絶賛 決闘中である。
ーーー数分前
「私の名はアスモデウス･アリス。
先の入学式で代表の挨拶をするはずだったものだ。」
彼は私たちに(主に入間くん)に声をかけて中庭に連れ出し、宣戦布告をし入間くんに襲いかかってきたのだ。
聞くところによると、自分が挨拶をするはずだったのに、明らかな理事長のエゴで代わりに挨拶をした入間くんが気に入らないらしい。
そして、自分よりも優秀だということを証明して見せろというのだ。
『(アスモデウス君の言い分も大いに分かるけど、入間くんからすれば完全にとばっちりなんだよね…)』
そして私は、盛り上がるギャラリーに混じって2人を見守っていた。
「うわぁ！！」
大きな火の玉を自在に操るアスモデウス君の攻撃を入間くんはひたすらに避け続けている。
『(とにかく、怪我だけはしませんように…！)』
入学式と同様、なにも出来ない自分が歯がゆかったが、祈る以外に方法はない。
風下で、隠れられる場所もない中で必死に避ける入間くんを見ているのは生きた心地がしなかったが、彼は達人的な芸当で避け続けた。
その間およそ20分
「きっ、貴様…！何故当たらない…！？」
流石のアスモデウスも息を切らして地面に膝を着いていた。
入間くんは攻撃こそ出来ないが、回避が尋常ではなく上手かった。
これも、彼の生い立ちの凄まじさの賜物なのだろうが、今ばかりはその不幸に感謝せねば。
私はそう思い、攻撃が止んだのを見計らい入間くんの元へ行こうとするが、ギャラリーのヤジで再びアスモデウス君が立ち上がった。
「私など、攻撃するに値しないということか…！？」
「ちがうんです！僕なんかホントに虫けらみたいなもので…！」
「お前は虫けら以下だとよ！」
「〜〜〜ッ、なんたる侮辱！！」
入間くんの言葉は虚しくもヤジの声にかき消され、怒りに震えるアスモデウス君は炎の剣を出して入間くんに向かう。
「魔術が効かぬなら武術でねじ伏せるのみ…！」
が、その攻撃も見事なまでの入間の回避術で受け流され、その矛先は偶然そこにいた女子生徒にむかってしまう。
『(怒りで見えてないんだ…！)
いるま…！？』
「あぶなっ…！？」
私と入間は女子生徒の身の危険を察知した
刹那、大きな音と砂埃が立ち込め視界を奪った…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(´･ω･`) - こんにちは。初めて見たのですがキャラとの距離感たまりません。時間があるとき更新してくれると嬉しいです。応援しています！ (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
まそっぷ(プロフ) - キャラとの距離感が好きです ﾌｧｲｯ (2020年4月29日 1時) (レス) id: 2db0c0705d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - すごく面白くて続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 8a8ffa0991 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - さゆゆ☆さん» 初めまして！コメントありがとうございます！私はカルエゴ先生ですね！アズくんもこれから活躍する予定ですので、どうぞお楽しみに！ (2020年4月6日 1時) (レス) id: fddd5c4c33 (このIDを非表示/違反報告)
さゆゆ☆ - すごく面白かったです！私はアズくん推しなんですけど、ふーじー。さんは誰推しですか？ (2020年4月4日 6時) (レス) id: ac463600dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年3月25日 1時
