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「あんな所で何してたんだ」

さすがに喉が苦しくなり引きずられるのをやめて大人しく三輪の隣を歩く米屋に純粋な問がぶつけられる。曰くランク戦してると思ってランク戦会場をかなり探してたらしい。

「いや緑川が遊びに行くっつーから一緒にね。中々楽しかったわ。てか美味しかった」
「は?あんな所に何をしに行ったんだ」

心底訳が分からないとでも言いたげな三輪に米屋はやっぱりそんなるよなと同感する。緑川に連れられて行った時己もそうだったからだ。

「技術開発室だけど」
「は?…あっいや………そうか」

再び同じように口よりよく語る顔が何言ってるんだと語るが直ぐに何がに納得したようでいつもの真顔に戻っている。

「Aの所か」
「えっ」

今度は米屋の顔がよく語った。
知っていることもそうだが名前で呼ぶことに何よりも驚いた。彼が親族以外で名前で呼ぶのは自分くらいだからだ。

「同期だ。言われなかったのか?」
「太刀川さんと同期みたいなものだとは言ってたけど……」

三輪がその過去からかなり早い段階からボーダーに居たのは知っている。太刀川が忍田本部長の剣術の弟子でありその関係で4年前から居るのは知っている。そしてその影響か相性は悪いが隊長同士ということもあり太刀川と三輪が割とよく話すのも米屋は知っている。
普通に考えればわかる事だった。
まぁあの米屋が考えることを常日頃からしているかと言うと話は別になるのだが。

「あの頃は今みたいにまとまった入隊式とかはなくて、同期と言ってもAと俺の入隊日が近かっただけだがな」

いつもより少し饒舌な隊長の話を聞きながら隊室へ向かった。

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雨音(プロフ) - 沖島さん» 返信が遅れてしまいすみません。コメントありがとうございます。過去編含めゆっくりにはなりますが完結まで頑張っていくつもりです。首を長くしてお待ちしていただけると嬉しいです。 (2019年6月14日 18時) (レス) id: 38d5adf2a9 (このIDを非表示/違反報告)
沖島(プロフ) - スカウト組となると元々は戦闘員候補として入ったんじゃないかと深読み考察するくらいには楽しく読ませていただいてます…!緑川くんと知り合った件含めた過去編は追追公開されるのでしょうか…?これからもひっそりと更新を心待ちしております (2019年5月4日 23時) (レス) id: 2fdfab8df6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨音 | 作成日時:2019年3月17日 22時

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