42 ページ42
鶴見中尉を先頭に舵を切り、途中途中休憩をはさみながら川を下って行った。
崖を見ると不自然に雪が落ちた場所があったため、杉元さんと尾形上等兵が争ったのはあそこだろう。
しかし、よくここまでよくたどりつけたなと改めて思う。
確信を持った様子の鶴見中尉は部隊を2つに分けた。
ひとつはこのまま尾形上等兵を探す部隊、
もうひとつは小樽の方にある施設へ先に向かう部隊だ。
私は前者かと思いきや後者だった
となれば誰の馬に乗るのか……
頼むから宇佐美上等兵はやめてくださいさっきより視線が強いです本当に…
「Aくん、お前は二階ど…いや、宇佐美と乗れ」
『〜ぁぃ…』
馬から…落とされて死ぬんじゃないかな……
ちらっと後方を見ると、うげぇ……っと明らかに嫌そうな顔をしている宇佐美上等兵の姿があった
「…こっちですよ」
ひょいっと馬の上まで引っ張られる。
軽々と私を引く腕はやはり男の人だ
「本当にそんな身体で、よく訓練の時に月島軍曹に骨を折られませんでしたね」
『まっまぁ……』
腰をしっかりと安定させて座ると同時に
行くぞ！！
と顔の見えない先頭の人が合図する。
このまま基地へ…と思ったが宇佐美上等兵は少しずつスピードを落としていった。
気づけば最後尾だ。
『あの、宇佐美上等兵……？』
後ろを見ると、目が…例のラッコ目になっていた。
何故！？どこに沸騰要素があった？？
「鶴見中尉と間接抱擁…鶴見中尉の匂い…はぁ」
『(無理無理無理無理無理無理)』
間接ハグ…？匂い？むりだ。
現世の痴漢より悪質だぞこれは
耳もとで鼻息が聞こえて限界だと思った時、やっと少し町の明かりが見えてきた。
頼むから一刻も早くついて…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結弦(プロフ) - 鉄子さん» ありがとうございますー！！あの怪しい雰囲気の描写ができるように力入れているので嬉しいです！！！ (2020年2月11日 14時) (
レス) id: 207a5d7362 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - 本当に面白いです。金カム独特の狂気的な物を感じられてみていてワクワクします！最高です！ (2020年2月9日 1時) (レス) id: e3cf47a63e (このIDを非表示/違反報告)
境 - 全てが、、、、、、、好きピ！！！！！！ (2020年2月5日 17時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
結弦(プロフ) - ありがとうございますー！！面白い！？！？励みになります！！(涙) (2020年1月30日 14時) (レス) id: 207a5d7362 (このIDを非表示/違反報告)
境 - 夢主ちゃんが良い子だ・・・・・。 お話も面白いし、最高！！ (2020年1月27日 20時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：福寿草 | 作成日時：2019年12月19日 23時
