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「どうだかな、戦えなきゃ所詮そこらの女と一緒だ、鶴見中尉どんの興味を引いたようだが自惚れるな。」
『自惚れてなど…いません』
鯉登少尉に続いて歩いていたが、いつの間にか建物の影に来ていたことに気づいた
日は木漏れ日程度しか刺しておらず、
冬の寒さをいっそう引き立てる
ぐるりと目の前の大きな陰が振り向いた。
「……間諜で、鶴見中尉殿に付きまとっているんじゃないのか」
おなごでも容赦せんと少尉の右手が腰の軍刀にかかる
刀を持った相手への稽古はしていないのに
『私は間諜ではありません…！鶴見中尉殿もそう判断したから私がいます！！…それとも判断をねじ曲げる気ですか』
「そげなことない！！」
ドンっと横の塀を強く叩く、パラッと少し破片が落ちたことに身震いした
「鶴見中尉殿になにかしてみろ、その時は俺が貴様を叩き切る」
そう言い捨てて道へと戻って行った。
まだ歩きなれてない土地のためここで離れるとまずい、
すぐに追いかけるが塀には破片が落ちた跡と少し血が着いていた。
小走りで戻りちらっと鯉登少尉の手を見ると、赤く腫れている。
私はポケットから小さいカップを取り出した
『その、これ…良ければ』
恐る恐る差し出したのは薬用のハンドクリームだ。
消毒作用などがあるため皮膚の軽い傷に効く現世の帰り道サンプルとしてもらったやつだ。
紙で指を切った時や稽古中の軽い擦り傷に使っていたが、あと1回分はあったはず
『皮膚の傷に効きます、少しですが残ってるので使っていただけるとありがたいです。』
「……そう言うなら使わせて貰う」
俺は薩摩隼人だと突き返されると思ったが意外だった。
残ったカップは使いやすいので洗ってからまた別に使おう、とそのままポケットに戻す
さっきよりは微かに空気が軽くなった気がした
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結弦(プロフ) - 鉄子さん» ありがとうございますー！！あの怪しい雰囲気の描写ができるように力入れているので嬉しいです！！！ (2020年2月11日 14時) (
レス) id: 207a5d7362 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - 本当に面白いです。金カム独特の狂気的な物を感じられてみていてワクワクします！最高です！ (2020年2月9日 1時) (レス) id: e3cf47a63e (このIDを非表示/違反報告)
境 - 全てが、、、、、、、好きピ！！！！！！ (2020年2月5日 17時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
結弦(プロフ) - ありがとうございますー！！面白い！？！？励みになります！！(涙) (2020年1月30日 14時) (レス) id: 207a5d7362 (このIDを非表示/違反報告)
境 - 夢主ちゃんが良い子だ・・・・・。 お話も面白いし、最高！！ (2020年1月27日 20時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福寿草 | 作成日時：2019年12月19日 23時
