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『……それにしても、お触れにならないんですね、
私の髪について』
突拍子な話に辺りが静まる。
月島軍曹が「自身で切ったのだろう」というが、それだと大問題なのだ。
『私は刃物を持っていません。』
返されたのは服だけ。
そのため、どうやって切ったのかを聞かないと辻褄が合わないし、武器を隠し持っていることになる。
中尉の立場から見ると、行動が不自然なのだ。
「…君には男としてここにいてもらおうと思ってね。男…と言うには少し長めだが、軍帽の中に収まるくらいの丈だ。背も問題ないだろう？」
ーー先も言った通り、全員が紳士ではない。護身術も身につけてない娘がどう抵抗するというのか。
『では、なぜわざわざ宇佐美上等兵に命じさせたのですか！』
「私の隣で働いていれば時期にわかることだ。
…さ！この話はおしまいだ！！鯉登少……いや月島、A君を部屋に戻してくれ」
答えになってない、
反論しようとしたが月島軍曹にズルズル引かれて結局部屋から出てしまった。
中からは鯉登少尉の猿叫が響いている。
「…服は1週間後辺りに届くだろう。また、しばらく食事もそちらに持っていく、部屋から出ることはほとんどない。」
『私の持ち物は…』
「無理だ」
来る時通った道を戻り、いつもの私の部屋の前についた。
ふと、まだ朝食をとっていないことに気付くが、もう片付けの時間になっていた。訴えるように私のお腹が鳴る。
「……。朝食は」
『ちょうど出た時に鯉登少尉に会ったので……』
ぐぅ〜と、また鳴る。
「…これでも食え」
ぽすっと手のひらに乗ったのは小さな紙に包まれた乾パンだった。
『あ、ありがとうございます』
「……。」
バタンとドアがしまる。
乾パンを口に入れると少し固めだったが、
今の私には身に染み渡る美味しさだった。
『でもこれ、非常食を貰ったことになるんじゃ…』
時系列はともあれ、月島軍曹が戦争に行ったり、遭難することは無いため多分大丈夫だろうが少し申し訳がなかった。
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結弦(プロフ) - 鉄子さん» ありがとうございますー！！あの怪しい雰囲気の描写ができるように力入れているので嬉しいです！！！ (2020年2月11日 14時) (
レス) id: 207a5d7362 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - 本当に面白いです。金カム独特の狂気的な物を感じられてみていてワクワクします！最高です！ (2020年2月9日 1時) (レス) id: e3cf47a63e (このIDを非表示/違反報告)
境 - 全てが、、、、、、、好きピ！！！！！！ (2020年2月5日 17時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
結弦(プロフ) - ありがとうございますー！！面白い！？！？励みになります！！(涙) (2020年1月30日 14時) (レス) id: 207a5d7362 (このIDを非表示/違反報告)
境 - 夢主ちゃんが良い子だ・・・・・。 お話も面白いし、最高！！ (2020年1月27日 20時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福寿草 | 作成日時：2019年12月19日 23時
