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◆ 月永くんは ◆ ページ10
瀬名side
最近王様の様子が可笑しい 。
レッスンには来るようになったけど 、
どうも考え事ばかりで上の空状態だ 。
「 ほんと 、しっかりしなよねぇ .. 。」
なんてぽつりと吐いた文句も虚しく 、
広いレッスン室には響かなかった 。
そんな静けさを打ち消すように 、
「 あっー!!!すずめっ!! 」、
先程まで静まり返っていたレッスン室に
王様の大声が響いた 。
びくりとくまくんが肩を跳ねさせた 。
「 はぁ 、? 」
" すずめなんてどこにも居ないけど ? "
なんて思いながらくまくんと一緒に窓を覗き見ると 、
明らかに嫌そうな顔をした 、
ごく平凡な少女が此方を見ていた 。
あぁ 、この馬鹿が声かけたせいで停まってんのか 。
" すずめ " なんて呼ばれた少女は 、
王様を避けるように 、無視してすたすたと帰った 。
「 王様 、なんなのあの子 、? 。」
、好奇心 。
「 教えなーいっ! 」
珍しく上機嫌な王様に 、
「 ちょーうざい 。」
なんてテンプレートのような一言を彼に
投げ付けてレッスンに戻った 。
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作者名:瀬俐 . | 作成日時:2020年3月2日 21時