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▽ ページ22
その日の放課後 。
本を読みながら帰っていた 。
｢今日中に読み終えたかったんだけどなぁ .. ｣
返却日が今週 。
いつもと違う帰り道で図書館に向かう 。
｢ ちょっアンタ！！！！ ｣
いきなり制服の首の袖を後ろに引っ張られる感覚と 、
首が少し苦しくなる感覚と 、どこかで聞いた声が聞こえてびっくりした
｢ は゛っ 、は゛な゛し゛て゛く゛だ゛さ゛い゛ ｣
じゃないと首がもげる 。
可愛くもない声でそう悲願した 。
｢ ふっ 、可愛くない声 、 ｣
そう笑った顔はやはり様になる 。
瀬名さん だ 。
｢ これ 、人に見られたら .. ｯ ｣
瀬名さんのファンに色々言われてしまうのでは.... ?
「 何を今更気にしてるの 、? もう遅いっての 」
「 そんなに顔に出てましたかね . .. 」
まるで見透かしたようにそう言われては 、
苦笑した 。
そんなにわかりやすいのか .. 。
「 ほらほら 、そんなこと気にしてないで 、
れおくんに誕生日プレゼントとか渡したの ? 」
、
「 渡せる訳ないじゃないですか . .. 今日知ったんですよ 、? 」
「 仕方ないねぇ .. 今からクッキー作るよ ? 、」
、
「 は .. はぁ 、？！ 」
瀬名さんにそう言われては思わず声を荒げた 。
それもそのはず 、普通科の私がアイドル科の
しかも強豪ユニットの彼のお家に招かれているのだ 。
刺される .. こんなとこ見られたら刺されてしまう .
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作者名：瀬俐 . | 作成日時：2020年3月2日 21時
