その意図を辿って ページ7
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このへんから事務所まではそんな距離もないから
あと数分で何を話そうか何聞こうか
頭の中はそれだけがぐるぐる回ってた
(マネオッパの話なんて忘れてた)
「ねえベクちゃん、1人で仕事なの？」
ベクちゃんて呼んだの久々だな〜
呼ぶと怒るんだよ、一応オッパだぞーって
BH「それ懐かしいなーなんか。
俺だけ別スケジュールだから
これから事務所でレコーディング！」
「オッパだぞーって怒んないんだ」
BH「あ、それより懐かしくてなんか(笑)」
「なんかわたし達
同じ事務所なのに会わないよね」
BH「タイミング悪いのかな」
「んー、それにしても会えなさすぎだもん
それよりベクちゃん
大活躍のようで嬉しいです〜」
BH「やー、一応オッパだぞー」
「知ってる。ありがとう、うん」
BH「何、ありがとうって(笑)Aこそ
ご活躍のようでオッパ嬉しいです」
「見てくれてたのー？うれしい」
"そりゃあんだけテレビ映ってればね"って。
素直じゃないその反応だって、
見てくれてたことが本当に嬉しいから。
何も変わらないじゃん。あの頃と。
あの頃止まった時間を今からでもいい、
また2人で動かせたらないいな
ベクはどー思ってるのかな
窓に反射するベクちゃんの顔を見る
"着きましたー"
マネさんの声で窓の外を見ると
入り口にはマネオッパの姿が。
BH「なんか大変なんでしょ？先降りな」
ほんとに一瞬だったなあーもう、
連絡先くらい聞いとけば良かったな。
「ねー、また会えるかな？」
あーもう、何泣きそうになってんのよ
BH「同じ事務所だもん、会えるでしょ
何泣きそうな顔してんの」
「永遠に会えない気がしてたからずっと」
BH「また会えるから、行っておいで」
「なんかオッパみたいだね」
BH「だってオッパだもん(笑)」
"ほら、大丈夫だから行ってこい"って
ふわっと頭に触れたのはベクのやさしい手で
そういえばいつも元気ない時はこうして
励ましてくれてたっけ。
「いってくる！ベクもレコーディング
がんばってね」
ベクはわかってて撫でてくれたのかな？
もし忘れてたって思いつきだって
何だっていいのかもしれない
だって私の中の時間はもう
急速に動き始めてるから
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作者名：amarinn | 作成日時：2018年2月7日 7時
