She does not put a lie. (ページ44)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:119,250 hit

あの日の約束を今ページ44

.

ベクの腕の中へ抱きしめられたまま
ただ時間だけが過ぎてた。

「………こんなの期待しちゃうじゃん」

わたしを抱きしめる理由は？？
妹としてなの？同僚としてなの？

少し胸も息も苦しくなって顔を上げると
少し上にあるオッパの顔と目が合う。

あれ、こんなに身長高かったかな。
そんなこと思ってると

BH「…期待していいよ」

そう言いながら
ふわっと重なった唇。

「……ふぇ」

思わず変な声が出ちゃって
恥ずかしくなって離れようとしても
腰に手が回ってて逃げられなかった。

BH「やー！逃げないでよ。
まだ話し終わってないから」

「………は、はなしですか」

BH「そんな照れんなって」

ベクの綺麗な手が私の頬をさらっとなでた。
口調とは裏腹にとっても優しく
顔が熱いからか少しひんやりした
手の温度が心地良い。

BH「ねぇA？？」

私を呼ぶ声はなんだかさっきよりもずっーと甘くて
ベクの方へ顔を上げると

BH「Aのことずっと好きだよ。
俺と付き合ってください」

真剣にだけど優しくてあったかいなって
ベクに会えなくなったあの日から
こんな日が来るなんて思いもしなくて
いや、思うのを我慢して………
そんなことを考えてたら自然と涙が溢れてた。

「………うぅぅ…やっと、やっと」

思いが溢れすぎて言葉にできないけど
ベクは子供をあやすように
背中をトントンしてくれた。

BH「んもう。泣きすぎだから(笑)」

パーカーの袖で零れた涙を拭ったり
少し余裕なオッパ感出して来る感じ
(いや、間違いなくオッパですけど)
まんまとしてやられたってちょっと
負けた気分になるのは
ずっと練習生としてライバルとして
意識してきた癖なんだよね(笑)

「ねぇベクちゃん？私もずっーと好きだったよ」

そういって少しだけ
背伸びをした耳元で

「よろしくお願いします…オッパ」

と囁いてそのままチュッとキスをすると
みるみるうちに耳が真っ赤になるベク。
口空いてますよ？？

なんかその顔、ワンコみたい。(笑)
へへっ！してやったり！勝った！！！！←おい

そんな生意気な顔したのをオッパは見過ごすわけもなく、これでもかってくらいのお熱いキス攻撃に骨抜きにされましたとさ。