あったかい ページ35
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「ごめん今開けるね！！」
そお言って玄関を開けると
大きめのパーカーにジャージ姿の
完全オフなベクちゃんが立ってた。
BH「そんな走らなくてもいいのに(笑)」
「だって、誰に見られてるかわかんないじゃん」
BH「そりゃそうだけどさ、あ、おじゃましまーす」
「どうぞどうぞー」
ベクちゃんの宿舎ほど玄関も広くないから
このスペースに大人2人が立つと結構な至近距離に
なるわけでそんなこと考えてると
BH「何突っ立ってんの(笑)案内してよ」
「あ、そうだよね。私が行かないとね」
BH「へんなのーーーー」
なんて言われてしまい。
あ、リビング…
散らかってるんですなんて言うまでもなく
BH「ははっ笑忙しそーですね。」
「ごめん…散らかしちゃった(笑)
片付けするつもりが」
BH「いいよ、手伝うから」
こういうところ昔から優しいんだよなぁ
「すいませんほんとせっかくの休みなのに」
BH「俺が良くて来てるし休みだからこそだろ？？」
だから気にすんなって
腕まくりをしてやる気満々なベクちゃん。
はぁ、なんて可愛いのって
見てるわたしも大概よね………
BH「あ、これ！はいどーぞ」
あ、確かに来た時から右手に下げられてた紙袋
気になってはいたんだけどそれを差し出されるなんて思いもしなくて
「えっ！、なに？？これ」
"引越し祝いだよ"ってサラッというけどさ
BH「今見てよ〜」
って言いながらソファに座ってクッションをギューするベクちゃん。 無意識ですか
「ありがとう嬉しい」
のぞいてみると可愛くラッピングされた
袋が出て来てそれをさらに丁寧に開けてみると
「うわぁ、可愛い」
赤チェックのふわふわのブランケットと
それと同じ柄のスリッパが入ってた。
わたしのこと考えて選んでくれたのかな？
なんて思うとなおさら数百倍可愛く見える
「ベクちゃん半端ないよ！可愛すぎる」
ソファからドヤァっとした顔でこっちを見てる。
BH「へへへ、よかったー喜んでもらえて！」
「え、いつ用意してくれたの？？」
BH「今日の昼間、ギョンスと2人で
買い物行って来たんだよ」
「きょ、今日！？嬉しすぎて使えないよお」
BH「やー！ちゃんと使って」
じゃあ早速…
スリッパに足を通してブランケットは
頭からかぶってベクちゃんの方へ
歩き始めたのだけど
「うわ！！」
スリッパのタグを切らないままだったから
バランスを崩して思いっきりソファに倒れ込んだ
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作者名：amarinn | 作成日時：2018年2月7日 7時
