ドさんの見解 ページ36
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-DO SIDE-
Aが俺たちの宿舎の下に
引っ越して来たって聞いたのは
ドラマ撮影が終わった俺とジョンイナを
乗せたバンの中でだった。
多分ジョンイナは夜中まで続いた撮影のせいで
眠気に8割持ってかれてるから
明日、いやもう今日か。
起きたらもう一回
説明してあげなきゃな
家についてから
軽くシャワーを浴びて
寝る前に飲むハーブティーを入れるのに
キッチンにいるとベクが来た。
BH「ギョンスや〜おつかれ」
「うん。おつかれ起きてたんだ」
何か言いたげだけど、
はっきり言わないのは
多分Aのことなんだろうなって察した。
「聞いたよ、引っ越して来たって」
というと、そうなんだよ!って
その顔、練習生の頃を思い出す。
あの頃Aとベクが両想いなことに
気づかないわけがなかった。
少なくとも俺はね。
デビューチームとして召集されてから
練習期間が短いベクは食らいつくように
レッスンを受けてた。
俺達みんな必死だったけど、特に
その気持ちが先生とか周りのメンバーに
たくさん伝わって来て
俺はベクみたいに必死になっても
あまり表情とかに出ないらしい。
"なんでもそつなくこなすよね"
褒め言葉らしいが、
全然嬉しくなかった。
だから羨ましい反面、悔しかった。
毎日鬼みたいなレッスンと
制限された生活にみんなそろそろ
限界がきてて、
そんなある日ベクと俺とジョンデだけボイトレで
残されることになった。
3人でスタジオにいると
トイレ行って来るとベクだけ出ていったから
ジョンデと顔を見合わせた。
CH「最近ベクの様子おかしくない?」
「………うん。」
やっぱり気づくよな。
CH「あいつ夜も眠れてないみたいでさ。
チャニョルが言ってた。」
壊れ始まってるのは確かで、
必死になる反面何かを犠牲にして
すり減らして頑張ってるのが痛々しかった。
みんなの前では気丈に振る舞うけど、
無理しすぎなんじゃないかって。
「ジョンデからやるから〜Aスタジオに入って。」
CH「はーい、今行きます!
やっぱり無理しすぎてるよな。
ちょっと行って来るわ」
ジョンデが出てから俺は
ベクがもしかしたら
ほかの理由で出たんじゃないかって
気がして急いで後を追った。
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作者名:amarinn | 作成日時:2018年2月7日 7時